ver.5.1.0 『SOCIETY ver.5.1』
「黒崎課長! おはようございます!」
「朝から元気ええやん! はい、おはようさん!」
サイバーセキュリティ対策課部署。
黒崎の前を、小泉が通っていく。
黒崎は自分のデスクに鞄を置いて、椅子に座った。
鞄からノートパソコンを取り出すと、早速起動した。
パソコンがロードしている間、自販機で缶コーヒーを購入する。
缶のプルタブを開け、口に中身を流し込んだ。
再び、椅子に座って、パソコンを操作し、首相官邸ウェブサイトにアクセスする。
黒崎はさっき、部下がこそこそと話していたのを覚えていた。
何かが変わっているとの話だが。
新着情報。
令和十七年七月七日。
鷲尾総理はアフリカ南部への海外支援再開を発表しました。
その文よりも、目立ったのが一番上の大きなリンクだった。
『バージョンアップのお知らせ』
黒崎はカーソルをリンクに合わせ、マウスを左クリックする。
すると新たにウィンドウが開き、別のウェブページに飛ばされた。
そこには。
『SOCIETY ver.5.1』
・概要
〈人間マルウェアを排除しました〉
〈ソーシャルヒーローを追加しました〉
〈ナノテクノロジーの町を増やしました〉
〈O阪府を一部、修正しました〉
〈全国の警察を強化しました〉
〈全国の医療機関を強化しました〉
〈それに伴って、より治療しやすいシステムに変更しました〉
〈その他、各種不具合を修正しました〉




