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いつもは、気の小さいこの男も、大勢の中にいると態度がLサイズ!

作者: 七瀬




私の職場に、気の小さい男がいるのよ!

その男は、上司や先輩に注意されただけで、、、。

しょぼんとなるクセに、大勢の中にいると、、、?

態度もLサイズなみに、デカくなるのよ、、、!!!


以前もね、、、?

私の事が好きなのか、、、? 

仕事場で、その男がもじもじしているから、、、?

みんなの前で、私がこの男に言ってやったわ、、、!


『私! 布施さんの事、全然タイプじゃないから、、、!!!』

『・・・・・・』


この男は、顔を真っ赤にして! そそくさとどこかへ行ってしまった、、、!

相当、私にあんな事を言われて恥ずかしかったんだと思うわ!




私の名前は 『水田 明美』41歳でバツ1、仕事は町工場の事務の仕事を

しているのよ。


そして、この男の名前は 『布施』 48歳、独身。私はいつも、この男を! 

『布施さん』と呼んでいるわ、、、!


48歳のわりには、、、?

かなり幼稚で、見た目は立派なおじさんなのに、、、!


やることなす事、、、子供じみている。

私の後ろを付けてきたり、遠くから私の事をじっと見ていたり...。


あからさまに私にだけ優しくするところや私の機嫌を取ってきたり。

プレゼントや物を直ぐに私にくれたりと、、、?


何だか怖かったの、、、!


私の働く職場は、小さな町工場だから、、、?

みんな布施さんが私の事を好きな事を知っているし、、、!


職場の人たちも、面白がってか、、、?

私が、布施さんに少し気があるような嘘の話を言ったりして面白がって

いるだけ、、、!


誰も、私を助けてくれる人なんかいないんだわ、、、!

だから! 私から布施さんに気がない事をアピールしているのに、、、。




職場の飲み会では、、、?

みんなもお酒が入っているし、布施さんはみんなに躍らされて、、、。


・・・それで、布施さんも調子に乗って、、、!

私に告白してきたり、私の体に触ってきたりするのよ!


『もう! いい加減にしてよ! 私は、布施さんの事なんか好きじゃないのよ!』

『そんな風に言ってるのは、、、? 本当は僕の事が好きだからだろう!!!』

『そうだ! そうだ!』

『布施いいぞーー!!!』

『みんなも、布施さんに、ありもしない事を無責任に言わないでよ!』

『なんだよ! 布施の気持ちを受け止めてあげなよ~明美ちゃん!』

『そうだよ! 案外いいやつだよ布施は、、、!』

『“いいやつ”と“好き”なのは違うでしょ!!!』

『そんなこと、言わないで~飲んでる席なんだし~楽しくやろうよ~』

『私! もう帰るから!!!』

『じゃ~布施! 明美ちゃんを送ってやれよ! 夜道に女の人を1人帰らすのは

かなり危ないぞ~!』

『結構です!!!』

『・・・・・・』

『布施! 早く行けよ!』

『・・・ううん。』




職場の男性社員の人たちに言われて、私についてきたモノの。

全く、私と話もしないで私の後ろを少し距離を置いて歩いてついて来る

だけの布施さん...。


『なんで、私についてきたんですか、布施さん、、、?』

『・・・えぇ!? みんなが、もう遅いし! こんな時間に女の人を1人で

帰らしたら、、、? 危ないって言われたから、、、。』

『布施さんって? 他の男性社員の人たちの言いなりなんですね? 自分の

意見とかないんですか、、、?』

『・・・僕は、その、』

『それに、みんなといる時は、、、? 強気なクセに、こうやって私と二人で

いる時は全然、話さないし! 意味が分かりません!!!』

『・・・でもね? 僕は、本当に、水田さんの事が、、、。』

『ココから! 私、タクシーで帰るんで! 送ってくれなくても結構です!!!』

『・・・あぁ、ううん、』




私は家について、考えていた、、、!

私が何故? 布施さんが嫌いなのかを、、、!


そうしたら、、、?

一つ分かった事があるの、、、!

それは、大勢でいる時はデカい態度になるのに、、、!!!

一人だと、何にも私に言えないから! 私は布施さんが嫌いなんだと、、、!



確かに、見た目はおじさんだし!

中身は、幼稚だし、、、!


いいところなんか? ほとんどないけど、、、?

ただ1つ! いいところを上げれば、、、。

『とっても、布施さんは優しい』ということ。



もっと積極的に、布施さん自身が私にアプローチしてくれたら、、、?

私の気持ちも、変わるのかもしれない、、、!



そんな風に想いながら、その夜は眠ったわ、、、!



次の日の朝、職場では、、、?


布施さんが私に、話したい事があると言ってきた、、、!


お昼休みに、屋上で布施さんと二人きりで話をしたの、、、!


『話って何ですか? 布施さん!』

『・・・昨日、言えなかったから、、、? 僕は本当に水田さんの事が

大好きなんだ! みんなに言われたからとかじゃなくて、、、! 本当に...。』

『・・・それって? 布施さんの【本心】ですか、、、?』

『あぁ! そうだよ!』

『じゃ、これから私とどうしたいのか? ちゃんと言ってください!!!』

『えぇ!?』

『私の事? 好きなんですよね、、、? それで、どうしたいんですか?』

『・・・もちろん! 水田さんとつ.付き合いたい!!!』

『分かりました! いいですよ!』

『えぇ!? 本当に言ってるの、水田さん、、、?』

『はい!』




こうして、、、! 私と布施さんは付き合う事になったの、、、!

職場の人たちも、びっくりしてたのだけど、、、?


私と布施さんが、イチャイチャしているのを見て、、、!

本当に、私たちが付き合っている事を理解してくれたわ、、、!




世の中、、、?

何が起きるか? 分からないモノね、、、!


まさか、、、!?

私が布施さんと付き合うなんて、、、! 誰も思ってもみなかった

事だと思うわ、、、!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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