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まちでのたくらみ(改)

街につくと、衛兵のいる出入り口避け、街はずれの炭焼き小屋に遠回りして向かう。

小屋についたら背負ったパンを下ろし、鶏を畑の近くに簡単に柵を作って放す。


ジュリアさんは引き続き教会の目を逸らすため、街中の家にいるので、ジュリアさんのお母さんとおばあさんが荷物を受け取ってくれた。


そして朝一回来た時にグレテルがお願いして作ってもらったスープと、いっぱいの適度にカットしたパンを山盛りに台車にのせて、広場にもっていく準備をする。


その前に、

小屋にあった、より頑丈な台車にヘンデアルはグレテルと一緒に肥料を運ぼうとして


「重・・・!」


あまりの重さにあきらめて、グレテルのアシストに徹することにする。

大人でもびくともしない台車を軽々とグレテルは押して広場へと向かう。

街の入り口を使わなかったからか、衛兵は何も気が付かないようで広場には人っ子一人いない。

大急ぎで台車から肥料を広場の一角に卸すと、炭焼き小屋へと戻る。

そして素知らぬ顔でスープとパンを準備して「さあ、開店だ!」ヘンデアルとグレテルは台車の無料のスープ屋さんを開店し、「無料でスープを配っていますー」と叫びながら街を練り歩く。


騒ぎを聞きつけた教会付きの衛兵が来たが「広場は販売は教会の許可」が必要だけれども、街の道中なので文句も言えず無料でスープを配る彼らに手を出せず、やきもきする。

台車は多くの人を引き連れて広場へと向かい、広場には人が集まり、スープやパンを楽しむ人々の姿でいっぱいになる。


人がある程度増えたところでヘンデアルが目くばせをすると、グレテルが騒ぎ始める。


「あーまだあった!これだこれだ!これ畑に撒いたらすっごくいい土に一晩でなったんだよ」


あの肥料を指さして、ここにおいてあるのを見つけたかのような独り言をいう。


「おう、坊主それはどういうことだ?」

「昨日、ここにあった土を炭焼き小屋の近くの畑にちょっと撒いたんだけど、そしたらすっごい畑がよくなったんだよ」

「なんだ、それは本当か」

「本当だよ」


疑い深そうにそれでも興味深く話を聞く大人たち。

肥料の山に人だかりができる。


「なんだこの土はすごい重いぞ!?」

「そういえば炭焼き小屋の畑、今日みたら青々とした麦が育っていたけれど、こいつのおかげか」


どうやら昨日マルガレーテが良くしてくれた畑を見た人がいたらしい。


「それは本当か?」

「ああ、ここ数年ではないくらいすごく育っていたぞ」

「坊主、こいつを撒けばいいのか?」

「ああ、一掴みの土をちょっとずつ撒いたらすごくよくなったんだ」

「じゃあ俺のところも撒いてみるか」

「うちも一掴みもらっていこう」


街の畑を持つ家の人たちが肥料に興味を示し、ちょっとずつもらっていってくれる。


「なんだ、お前らなにしている!?」

人だかりに衛兵が見に来たが

「ここにある邪魔な土を運ぶだけだよ」

誰かがそういうと納得したように興味を失ったようで、スープやパンに並ぶ人達を忌々しそうに見て教会へと戻っていく。


明日には炭焼き小屋の畑のように青々とした畑が街のあちこちにできるとおもうと、ヘンデアルもグレテルもマルガレーテもわくわくとした気持ちになるのだった。

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