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俺、魔術師になれました。

父親は僕を置いて離れてく…

そんな父親を僕は必死に追いかけた。

しかし父親は止まらない

「おとうさんおいていかないで、おとうさん……」


それが最後の記憶だった。



「出てこい、俺の化身ッツ」

これが今の俺だ。

名前は日比谷竜児ひびや りゅうじ高校1年生だ。

見て分かるようにかなり痛い、そう厨二病患者だ。


俺は今自分の部屋で必死に化身を召喚している。

すると、

「うるっさーーーい 何回言えば分かるの!?夏休みだからって毎日毎日何考えてるの⁉︎」

妹の実優里みゅーりが叫んできた。

ー妹はなぜこの大いなる魔術が理解できない。まあ仕方ないか、魔方陣に切り替えよう。

俺は思い付きで考えた魔方陣をチョークで書き準備を終わらせ悪魔を召喚しようとした。

その時、妹が俺の部屋に突撃してきたと思えば

「さっきからうるさいって何回言えばいいの?お兄ちゃんは高校生だしそろそろ厨二も卒業しなさいよ!」

とマシンガントークを浴びせてきた。

俺はそれを無視して

なんじ我に答えよ。この偉大なる我の下に現れるがよい。」

呪文を唱えてる間にも妹は口を動かし続け

「だから聞いてる!?いい加減や…め…な………」

いきなり止まった。

今までそんなことが無かったので妹を見てみると開いた口が塞がらないような顔をしていた。

「どうした?大じょ…う…ぶ…?」

言っているうちにこの部屋が異様に明るいのに気付いて魔方陣の方に目を向けると光っていた。それを見て俺は感じた、

「やはり俺は最強の魔術師だったんだぁーー」

俺が歓喜しているところに妹が

「あれ………」

と指差した魔方陣を見ると人がいた。

頭に胴体、手足が二本づつ正真正銘の人だ。

ロングヘアーの溢れんばかりの胸をした人だ。

「「………ひとぉぉぉーーーー!?」」

妹との見事なハモりだった。

ー落ち着け俺、目の前に居るのは超絶美少女なだけの人だ。モンスターでもなんでもない、落ち着いて話しかけるんだ。

と必死に自己暗示を俺は自分に掛けていたら突然

「あの…話してもいいですか?」

「「………はなしたぁぁぁーーーー!?」」

これまた見事なハモりだった。

「私は女神ですしっ言葉も話しますっ。」

……………ですよねー。


「あなたはどなたで?」

ー冷静になって初めての一言目だろ、もっと気の利くことを言えなかったのかよ。

「私はアイリス、女神をしていました。」

「していた?じゃあ今はしてないのか?」

「女神は職業みたいなものなのですけど。」

ーああ、そういうことか。それより妹がやけに静かだな?

「実優里、やけに騒がないな。どうした?」

「なんか、お兄ちゃんがいつもしてることに慣れちゃって耐性ができたみたい。」

ー我ながら良い妹を持ったと思うよ。


「それよりアイリスさんはどこからどうやって来たの?」

「それは…実は私の世界は突然弱体化していた魔王軍が勢力を取り戻し侵略されつつあるんです。本来女神は地上に関与しないのですが、今回の侵略には天界の関与が疑われていたため私が魔王軍に偵察に行くことになったのですが魔王城の入り口で単純な魔方陣のトラップに掛かってしまいこの世界に飛ばされてしまったのです。」


「へぇーでもどうしてこの部屋の魔方陣に?」

「なぜでしょう?魔方陣を起動させるには魔力が必要なのですが竜児さんには不思議と言って良いほど魔力が無いんです。なのでなぜこの魔方陣に来たかは全く分からないんです。」

ー今何て言った?魔力が無い?まりょくがない?マリョクガナイ?MARYOKUGANAI?…………

「お兄ちゃん、そんなショック受けてないで前から知ってた事でしょ。」

「そうだね。知ってたね。俺は魔術師じゃないんだ。」

「努力すれば魔力だって増えますって。諦めないでください竜児さん。」

「なれるのか!なら俺はこれからも修行を続けるぞ!」

「は、はぃ。 頑張って下さい。」



そんなこんなで俺らの混沌カオス現実リアルライフが幕を開けた。




初めまして浜風です。

初めての投稿で慣れてないですがこれからも宜しくお願いします。


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