表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/18

料理

さて次の日曜日。わたしは昼間、夕飯のための買い物をするお母さんについてきてスーパーに来ていました。


「明日のお弁当は自分が作るって突然どうしたの?」

「お友達と自分で作ったお弁当の見せ合いっこするんです」

「何作るかは決めてあるの?」

「かわいいものです!」


 お母さんはきょとんと首をかしげていましたが、私はかわいいお弁当を作るべく何を買おうかと悩んでいました。ピンクとかオレンジってかわいいですよね。陳列棚にあるピンクのものといえば、漬物、さくらでんぶ、なんかかわいくありません。ハムは入れましょうか。あっ、生ハムなんておしゃれでしょう。女子力が高くなるに違いないです。

 何か野菜も入れましょう。ここはニンジンとレタスのサラダ、プチトマトもかわいいから買っていきましょう。お母さんがコーンの缶詰とジャガイモを2袋かごに入れました。何を作るのでしょうか? コロッケでしょうか。お母さんの作るコロッケは衣がサクサクなんですが中はふわふわの熱々でおいしいんです。コーンが入っていてちょっと甘いのが特徴なんですよ。しかもコンビニで売っているコロッケのように私の嫌いなグリーンピースが入っていないのもうれしいところです。そんなお母さんが作るコロッケは好きなんですけど今回はお弁当には入れません。やっぱりちゃんと自分で作らないといけませんから。だけどいつもよりジャガイモの量が多いのはなぜなんでしょう?

 さて主食はどうしましょうか? この間褒められましたしスパゲッティにしてみましょうか。なんかやっぱりおしゃれですよね。今回のお弁当は洋食のお弁当で彩り豊かにしたいです。いまはお弁当の中身がピンク、オレンジ、緑、赤となっていますからあとは青か黄色ですね。虹みたいな鮮やかなお弁当目指して頑張りたいです。だけど青って何でしょう? 青い食べ物、青い食べ物……。野菜の陳列棚を見ると茄子がありました。紫ですが青に一番近いと思うのです。これもかごに入れて


「本当に何を作るのかしら? 次から次へとかごに野菜を入れていくけれど、それにかわいいものって何かしら? やる気になってるなら止めはしませんけど」


 横で首をかしげるお母さんにつぶやかれたので


「スパゲッティを作ろうと思います。まだパスタはうちにありますか?」

「パスタはあるけど何スパゲッティにするの? それによっては違うパスタを買ってかないといけませんよ」

「茄子を使った彩り鮮やかなスパゲッティです」

「じゃあそれにニンジンとかも入れるのね」

「いえニンジンはレタスやトマトとサラダにしようかと」

「トマトはいいですけどニンジンとレタスのサラダはこの時期だめよ。すぐに悪くなっちゃうわ。お友達も食べるならちゃんと衛生管理もしないとね」


 そんなことも考えてお弁当って作られているのですか。確かにサラダってスーパーで売ってる時も冷蔵してますものね。そうすると緑は何を入れればいいのでしょうか? するとお母さんはレタスを陳列台に戻し、キャベツを一玉持ってきてかごにいれました。


「茹でキャベツなら火も通るし大丈夫だと思うわ。ニンジンはこのまま茹でるか焼くかして使いましょう」

「むぅ、手伝ってもらっちゃった。一人でやろうと思ったのに」

「まだ無理よ。普段からあまり私の料理なんて手伝わないじゃない。それにさっきから自由に選ばせてるけど何を基準に買ってるのかがわからないわ。何を作るつもりでこの食材を買ってるの?」


 一応自由に選ばせてくれていたらしいけど、何を作るのかはわからなかったからさっきから首をかしげていたのだという。ジャガイモとコーンを見ればなんとなく想像つくでしょうだけど私のは完成形がさっぱりともいわれた。ちなみに今日の晩御飯は予想通りコロッケらしい。やったね。


「きれいでかわいいお弁当を作りたいからいろんな色を入れたいの。だからピンクとかオレンジとか色で選んでたの。それにサラダとスパゲッティは決まってるわ」

「はぁ、それでそういう選び方なのね。納得したわ。だけどまだまだ品数は足りないわよね。めぐみちゃんはお弁当開けたらスパゲッティとサラダだけが入ってるってなったら彩りはきれいでも淋しくない? もっと品数を増やさないとね。コロッケでも入れる?」

「自分で作ったものにしたいです」

「だけど最低限はお母さんも手伝うわよ。めぐみちゃん一人じゃ危なっかしくて見てられないと思うわ。今日のコロッケは一緒に作りましょう。そうすればめぐみちゃんが作ったことになるわよ」


 わかりましたとうなずきかごの中を見ます。スパゲッティとサラダとコロッケが決まりました。他はどうしよう? お母さんが作る時も確かに主菜一品と副菜二品、ご飯という感じの中身なのでご飯を入れない予定のこの組み合わせだと少し寂しいです。


「うちで食べるならパングラタンとかもおいしいんですけどね。学校に持っていくお弁当となるとちょっと難しいかしら。あとはそうね、この辺りを買って、パスタもニョッキとペンネどちらが良いかしら? めぐみちゃんどちらがいい?」


 お母さんは瓶詰の野菜の酢漬けーーピクルスーーをかごに入れてその裏の陳列棚でパスタが並んでいるところで私に聞いてきました。ペンネとニョッキ、突然言われてもわかりません。目の前にある商品を見るとペンネはマカロニみたいに筒状になっていて長さもマカロニよりちょっと大きいかしらってものでした。一方ニョッキは亀の甲羅みたいな形のもので日本でいうなら白玉団子みたいだなと思いました。これもパスタの一種らしいです。悩んでいると


「お友達と食べるんでしょ。だったら麺よりこっちの方が分けやすいでしょ。それに普段と違うものをつくりたいならね。あまり使わない食材を使ってみた方が友達に驚かれるわよ」


 なるほどです。だったらこっちのペンネにしようかなと思いました。ニョッキはなんか芋虫みたいであまり食欲が湧きません。


「ありがとうございます。じゃあこっちのペンネの方にします」


 あとはお肉や牛乳なども選んでレジに並びました。会計は5千円弱で普段よりもちょっと多いらしい。曖昧にほほ笑むと


「じゃあ帰りましょうか。お家でまずは今日の夕飯のコロッケ作りましょう。あとはお金のことは今日は気にしなくてもいいけど、こういう買い物をするときは買った食材でどういう料理のレパートリーがあるかを考えると食材が余らないので無駄にならないわ。今度はそういうのも気にしてみましょうね」


 なんか買い物だけで結構疲れました。それに私ひとりじゃ何もまだできないんだなと実感もしました。



 家に帰ったら夕食づくりを手伝いました。ジャガイモを茹でてつぶしてマッシュポテトにすると同時に賽の目に切ったニンジンとあらびき肉を炒めてマッシュポテトに投入、一緒に缶から出して水気を切ったコーンも入れました。


「ここでグリーンピースも入れると緑が入って色鮮やかになるんですけどねぇ」


 私の顔を見ながらお母さんがそう言いました。私がグリーンピースが嫌いなことを知っているからこその発言でしょう。しらを切ります。何も聞こえません。なんであんなどうしようもない豆を使いたがるのか理解ができません。


「グリーンピースは嫌いなのにサヤエンドウは食べれるのよね。ちょっとこのサヤエンドウの筋を取って茹でておいてくれる?」


 グリーンピースとサヤエンドウでは食感も味も大きく異なります。なぜに比べるのでしょうか。同じ豆でもありますけどサヤエンドウの豆は小さくて別に気になりません。とりあえずサヤエンドウは筋を取って水を張った鍋に入れて強火で放置です。

 そして工程は進みマッシュポテトにニンジンと肉とコーンを混ぜ終わったら、できた具の三分の一ほどを小さなボウルに移しました。そこにいつの間にか短冊状に切っていたハムを入れてさらに混ぜます。そしてラップをして電子レンジに入れました。一方で大きいボウルにはバターを入れてこちらも熱で溶けていくので混ぜ合わせました。溶き卵と小麦粉、パン粉も準備します。ここで手でこねて成形してパン粉を付けて揚げるのですがお母さんが用意したのはクッキー用の型でした。


「これを使えば星形やハート形のコロッケも作れるわよ。ちょっと大変だけど試してみる?」


 お母さんすごいです! ハート形のコロッケなんて女子力高そうです。

 まずは小麦粉をはたいたまな板の上にコロッケのタネを2㎝程度の厚さで敷き詰め適当な間隔で型を押していきます。そして型を抜いた外側はヘラでよけてボウルへ戻します。

 そしてできた星形やハート形のコロッケのタネは慎重にまな板から剥がし、小麦粉、溶き卵、パン粉を付けて油を張ったフライパンへ、するとジュワーっと音が鳴りキッチンにおいしい揚げ物の匂いが広がりました。どんどん揚げていきます。途中で星形の三角の部分が折れてしまったり変に歪んでしまったハート形という失敗もありましたがきれいにできたのが三つずつそろったのでこれは明日のお弁当にしましょう。そのあとには普通のコロッケも作ります。全部型抜きでやってたら時間がいくらあっても足りないということです。それに型抜きのコロッケはかなり小さいサイズなので自宅で食べるには物足りないということもあるそうです。ちなみに揚げたてのちょっと形の崩れた星型コロッケを味見として食べましたら、衣はサクサクの熱々で中のタネはほのかなバターの香りとジャガイモ自身の甘味が絡み合い、あとからニンジンやコーンの強い甘みが口の中に広がりました。出来立ての揚げ物はおいしいですね。ホントならこれをふるまいたいのですがきっと冷めてもおいしいコロッケだと思います。

 さて他にはさっき電子レンジに入れた残りのコロッケのタネはどうするんでしょう。そう思っていましたら、お母さんはそれを取り出して茹でたサヤエンドウのうち半分を水気を切って2等分し入れました。そしてマヨネーズをたくさん入れてまたかき混ぜるように頼まれます。ようやくわかりました。ポテトサラダなんですね。白、オレンジ、ピンク、茶色、黄色、緑。とてもカラフルなポテトサラダが完成しました。いつのまにやら私が和えている間にサヤエンドウの味噌汁とキャベツの千切りもできており器に盛れば完成というところまでになっていました。一つの食材を使いまわし、さらに複数の料理を並行して作るということを自然にできるというのは魔法みたいです。

 ポテトサラダも混ぜ合わせたら冷蔵庫にボウルにラップをかけてしまい、夕食のときに改めて盛り付けるそうです。ちゃんとお弁当の分は取っとくから安心してねともいわれました。

 さて今日の夕食はご飯にコロッケ、千切りキャベツとポテトサラダ、さやいんげんの味噌汁となりました。私が手伝ったことをお父さんと弟に言いましたらお父さんは笑いながら褒めてくださり、逆に弟はハート形のコロッケはお気に召さなかったようで、大きな普通のコロッケばかりを食べていました。ただ美味しかったと小さく言ってくれたのがとてもうれしかったです。



 そして翌日、早起きをしてお弁当作りです。まずはパスタを作るそうでペンネをお湯で戻しながらフライパンではオリーブオイルで輪切りにした茄子を炒めます。そこに昨日とっておいた、合いびき肉を入れてしっかり炒めます。ちゃんと今日のお弁当の分を考えていたお母さんすごいです。肉が茶色くボロボロとなったらスパゲッティ用の出来合いのトマトのミートソースと茹で上がったペンネを入れて水分が少なくなるまでしっかりと煮詰めます。水気がなくなってきたら完成です。15分くらいでできてしまいました。

 私がフライパンを見つめて焦げないように集中してる間にお母さんは電子レンジで何かやっていました。茄子とミートソースのペンネができたので振り返ると冷凍オムレツが解凍されていました。キャベツも一度茹でてくたくたになったのを水でしめた状態にいつの間にかなっていましたし、昨日のコロッケもオーブントースターで温められています。

 その温めてくたくたになったキャベツをまな板に乗せて芯と被らない場所で7㎝くらいの帯になるように切ってと頼まれました。おおよそですが言われたとおりに切ると、お母さんは台所の下から竹ひごでできた四角い道具を取り出しました。あれは巻きという道具です。昔、お寿司を作るのに使った記憶があります。それをどうするのでしょうか?

 広げた巻き簾の上にキャベツを乗せて整えたら一辺の端に昨日作ったポテトサラダを寄せながら乗せていきます。そしてくるくると巻いていきました。強めに締めたらポテトサラダのキャベツ巻が完成です。と言っても私はキャベツを切っただけですけど。できたキャベツ巻は適当な間隔で均等にカラフルな楊枝をしっかり刺して等間隔に切っていきます。ここもやらせてもらいましたがうまく包丁を使わないとキャベツが潰れるだけで全然うまく切れません。しかも手で強く抑えるとそれだけでも形が崩れてしまいます。うまくいったものを選んで私のお弁当に入れることにします。

 これで中身は完成でもうあとは盛り付けるだけのようです。今日はいつものお弁当箱ともう一つ小さなお弁当箱を持っていくことにしました。

 いつものお弁当箱にはペンネとコロッケを入れます。茶色系が並んでいかにハート型のコロッケであってもちょっと彩が寂しいですし、かわいくありません。しかし端に先ほど解凍したオムレツを並べると少し彩が出ました。


「ちょっと色が暗いです。もうちょっとかわいくしたいです」

「グリーンピースのソテーでも入れると緑が際立ってきれいになるんですけどね。あとはパセリかしら?」


 またもやグリーンピースですか。私が嫌いだから家に常備はしてないはずなので入れられることはないはずです。


「そんな嫌な顔しないで、めぐみちゃん。大丈夫よ。いまうちにグリーンピースはないから入れられないわ。だけどブロッコリーでも買っておけばよかったかしらね? あとは三人分を入れるからお弁当箱が二つになってボリュームが多くなっているのよ。一人分を一つのお弁当箱に入れるのであればそんなにかわいくなくなるなんてことはないはずだわ。コロッケだけ別に友達の分を詰めなさい」

「えっと、じゃあパスタも減らさないといけない感じですか? それとコロッケも」

「そうね、今盛り付けたのはお父さんのお弁当箱に移しましょう。男性ならこれでも一人前になるわ。友達の分のコロッケはこの小さなタッパーに入れなさい」


 お母さんの指示通りにパスタを減らして空いた隙間に先ほど作ったポテトサラダのキャベツ巻を並べて、脇にプチトマトを添えます。他にも黄色のパプリカのピクルスやキュウリのピクルスを添えて彩を増してその横にオムレツを一つと星形とハート形のコロッケを一つずつ。

 するとそれだけで先ほどよりもすっきりとしたお弁当となりました。三分の一がペンネでもう三分の一がポテトサラダのキャベツ巻とピクルスなどの野菜、そして残りにコロッケとオムレツが入ったのでバランスもよさそうです。

 

「はい、完成ね。めぐみちゃんは満足したかしら?」

「はい、ありがとうございます。きれいなお弁当になりました」

「だけど普段やらない理由もわかったかしら? 結構見た目を気にしてお弁当を作るのは手間がかかるのよ。今度作るときは材料を買うのは手伝うけどめぐみちゃん一人で作ること」


 確かにちょっと時間がかかりすぎています。あんなに早起きしたのにもう朝食の時間となっていますし、朝食の準備なんてまるでしてません。おそらくそろそろお父さんと弟も朝食を食べにくるでしょう。どうしましょうか?


「はい、じゃあめぐみちゃんはこれをあっためて、それとトマトとポテトサラダは余ってるわね。キャベツの残りは適当に細かく切ってちょうだい。あとは卵を4つ出してもらえる?」


 冷凍食品を渡されて温めるよう指示され、次はさっきお弁当で使ったキャベツを刻むようにと言われました。コンロではお湯を張られた鍋が温められており、何かお母さんがやってます。よくよく見ると味噌汁のようです。その鍋に今私が切ったキャベツを入れて味噌も入れて味噌汁が完成しました。


「目玉焼きはめぐみちゃん一人で作れるわよね。一気に4つ焼いちゃって後で切りやすいように少し離すのがコツよ。ホントは厚焼き玉子だと見栄えがいいけど時間がかかるからね」


 卵を持ってきた私にフライパンを渡し、目玉焼きを作るように言いながら味噌汁を茶碗によそっていきます。それを横目に見ながらフライパンを火にかけ、横に置いてあったサラダ油を引き、卵を割り入れました。なんかちょっとべちゃっと広がりすぎた気もしなくはないですがこれで待てばいいのでしょう。すぐに白くなると思っていましたが白身が透明なままです。火力が弱いのかもしれません。なので強火にして熱くしてみます。これでパチッパチッと音が鳴るようになりました。段々と下の方が白くなってきて目玉焼きらしくなっています。ただまだ半分ぐらいの白身部分が透明ですし黄身も生です。だけどちょっと焦げ臭いもしてきました。オロオロと私がしてるとお母さんが飛んできて、茶碗一杯の水をフライパンに入れふたをとっさにしました。そして火力は弱火にひねります。


「もうちょっとで焦げるとこだったわよ。ちゃんと火加減は調整しないと、それに少し蒸すかひっくり返すかしないと生の部分が残っちゃうわ」

「ごめんなさい。白身と黄身がうまく固まらないので火力が足りないと思いました」

「今回は卵が多いから蒸したけど、あそこまで焦げた匂いがしたら本当はひっくり返してこれ以上焦げないようにした方がいいんだけどね。まぁちょっと焦げたのはお父さんとミツルに謝りなさい。さっきの匂いだと食べれないほどではないと思うから。さて完成ね。あとはまだ残っているコロッケと冷凍の唐揚げと目玉焼きをお皿に乗っけてポテトサラダも盛り付けね。あまり昨日の夕飯からお弁当まで変わりがないのは勘弁してもらおうかしら」


 さっきの失敗が尾を引いて意気消沈している私とは違い微笑みながら各人分の朝食を準備するお母さん。お弁当が完成してから10分も経っていません。それでも冷凍食品も込みとはいえ3品も作ってしまった手際の良さに尊敬の念を送ります。しかも私のフォローまでしてくれたのですから本当にすごいと思います。

 皆が食卓に着いていただきますというときに目玉焼きのことを謝ると弟は少し苦い顔をしましたがお父さんは私が作ったものなら何でもおいしいから大丈夫と声をかけてくれました。弟は親父は甘すぎるとつぶやいてたような気がしますがこんど何かおいしいアイスでご機嫌を取りましょう。

 お昼のお弁当も私が作ったというとまた弟はゲッて顔をしました。そんなにお姉ちゃんが信用できないのですか? まあ目玉焼きを失敗しそうになったというか失敗したので追及することはできませんが。一方お父さんは会社の人に自慢すると意気込んでいました。恥ずかしいからやめてほしいんですが、それを言っても聞きそうにありません。

 さて朝食を食べたらお弁当箱を持って登校です。ひろみとみゆはどんなお弁当を作ってくるのか楽しみです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ