13
・罪がある。
罪の形は人の数だけ広く散らばる星屑のようだ。
その罪達が集ったそこは言ってみれば人生の流星群にも見えるだろう。
「と言う詩はどうだろうか?」
「全然そうは見えません。錯覚です」
シスターがいた。20人だ。
カリフォルニアから、私が!私達がポセイドンだ!と祈りを捧げながら泳いできたらしい。
「その不死身性は是非見習ってやらねばな」
「本来18人でしたが途中で二人増えました。ポセイドンに祈りが通じた結果ですね」
「知らなかったな、神に祈りを捧げる連中はそうやって数を増やすとは。ワカメかお前達は?」
「主よ、ぶっちゃけヤハウェ野郎よ。そしてそれに優るとも劣らない屑なあなた様に朗報です。
……世界は広い。先日はシリアの前線で国境なき棋士団を訪問した際にはあなたと同じ顔の棋士を
大量生産している信心深き修道女がおりました。
彼女に比ぶれば私などヤハウェ程度の存在にしかありません」
「……お前さんは全方位に喧嘩を売り続けるか自らを神の化身と断じなければ会話が出来ないのか?
と言うかシリアの話はもっと聞かせろよ、おい!」
21人を迎える看守が漂白剤漫画の最終話のページを引き裂き、叫んだ。
それに構わずシスター達は一瞬、あらゆる感情を捨て去った表情で嗤ってから
「神よ、どうか哀れで仕方のない豚に最低限の納得が出来る理由を。
あと、私には是非にレオナきゅんみたいな可愛い男の娘チャイドルとひとつ屋根の下で暮らせる機会を」
彼女達は祈りを捧げたのだった。
・一方。
「うわあああああんん!!レオナがおばさんどもに狙われてるよ~!!」
公園で号泣する青い髪の洋ロリを眺めながら髪が蛍のように輝く女子校生と共に
薄い本を書き連ねるカツ丼屋さんの姿がそこにはあった。




