1/8
序章
序章
僕は生きている。
でも、生きている心地がしない。
当然、人間だ。
とは、言い切れない。
自分では人間だと思っているが、周りの人からはそうは見えない。
何故なら·····
2054年 日本 東京の浅草。
その中心部から少し南に外れた所にあるのがここ、「柳沢家」だ。
この柳沢家は日本で有名な家でもって、国内の生活必需品やレストラン、車の製造などを手掛ける一流中の
一流である。
その柳沢家の中に僕は居る。
そう、僕の名前は「柳沢 幹人」
この一流中の一流の柳沢家の三男である。
厳密に言うと柳沢幹人+aの「+a」の方。
どうゆうことかと言うと、