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桜小路茶話  作者: 望月 明依子
プロローグ
1/81

「さくら」

五月、藤の花が咲き乱れる頃。御勢学園大学(みせがくえんだいがく)教育学部附属高等学校二年一組の教室。


「あたしたち、たいがいこのメンバーだよね」

ふと、早希がつぶやく。

「なんか名前つけてみる?」

「百花姉様ファンクラブ!」

百花のことが大好きな祐樹が口火を切る。

「うーん…あたし中心に集まってる訳じゃないでしょ、みんな勝手に集まってこのメンバーなんだから」

百花がつぶやく。確かにそうだ、と皆うなずく。


「どうせ部活でもこのメンバーなんだから、アイツの名前取って、「桜小路会」なんていうのはどうだ?」

匠が提案してきた。



私がこの学校に来て、約一ヶ月半。

同じ中学だったけど、全く面識のなかった早希が私を積極的にこの輪の中に入れてくれた。

これから先、ずっと顔ぶれの変わらないこの学校の生活では、とてもありがたかった。


「んじゃあ、正式名称「桜小路会」でー」

誰かがともなく提案し、無言のうちに了承された。


こうして、「桜小路会」とそれに伴う様々なイベントが始まる。


その前に、私はどうして、この学校に来たのか。それについてしばらく回想したい。


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