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だい9わ
二人の幸せな時間は瞬く間に過ぎていった。
そして、二日目の夜--
「……マスター」
ジュエリーヌが、深刻な面持ちでケビンを見つめている。
「どうしたんだい、ジュエリーヌ」
「……マスター……」
俯いたジュエリーヌは、肩を震わせていた。
「御免なさいでございます、マスター--」
「ど、どうしたんだい、ジュエリーヌ」
「マスター、ああ--」
ついにジュエリーヌは、顔を覆って泣き出した。
「ごめんなさい、マスター。ジュエリーヌは、ジュエリーヌはああああ--」
「どうしたんだい、ジュエリーヌ。落ち着いて」
何がなにやら、ケビンには全く分からない。
「ジュエリーヌは、悪い女なのでしたりするんでございますう--」
「君は悪くない。君が悔やむ事なんて何も無いんだ」
「ああああああ、マスター--」
ケビンの膝に泣き崩れるジュエリーヌ。
「ジュエリーヌは、マスターのことを騙しておりましたああああ--」




