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だい34わ

ケビンの理性がここで持ち直したようであった。


”なあにカッコ付けてんだよ、据え膳は美味しく頂くのが男ってもんじゃねえか”

”か弱い女の子の一時の気の迷いにつけ込んで食い物にするなど、言語道断の所業、お前はそんなさもしい男だったのか?”

”ここまで言ってるのに、はぐらかしたりしたんじゃあ、恥を掻かせるってもんだぜ。また前みたいに、もうマスターのお傍に居られないのでございましたりするのですう、とかなっちまうだろ”

”それは彼女の可憐な乙女心なのだ!傷つき易い、清純なハートを胸に秘め、自分でもどうして良いか分からないから、そうやって気持ちを確かめているんじゃないか!”


「うおお――」

苦悩しながらケビンは頭を抱える。理性と煩悩の、身を引き裂くような争いは益々激しくなる一方だった。


「マスター……」

善と悪との戦いに苛まれるケビンを、ジュエリーヌが不安げに見詰めるのだった。

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