22/44
だい22わ
「確かに、最初は君の、その、格好とか、あの、その、エー……」
ジュエリーヌは何やら興味津々とした顔つきでケビンの言葉に耳を傾けている。
「いや、いくら君が可愛くて魅力的な女性だとしてもだね……」
「まあ-―」
わざとらしく、夢見るような眼差しでジュエリーヌは声を漏らした。
「そんな、マスター-―ジュエリーヌ、とっても照れちゃいましたりいたしますです」
仄かに染まった頬を両手で押さえながら恥らうジュエリーヌの姿は、譬え芝居だと分かっていても見るものを惑わす魅力があった。
「ジュエリーヌが、可愛くて魅力的で美しくて女らしくておしとやかでチャーミングで気高く見目麗しい佳人で、立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花だなんて」
誰もそこまで言ってないが。
「マスターったら、そんなに遠まわしな言い方しなくっても……」
ジュエリーヌはその豊満な女体をくねらせて、悩ましくケビンを挑発する。
「-―ジュエリーヌは、いつでもOKでございますのこと……」