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だい13わ

”バカだなあ、俺は……”


今振り返っても、自分がどうかしていたとしかケビンには思えない。


「うっふう~ん、マスタあー」

非の打ち所の無い、完全無欠の女体を震わせながら、ジュエリーヌはケビンに擦り寄ってくる。


「い、いや、あの……」

しなやかな肢体を翻し、身をくねらせるたびに激しく波打つその乳性脂肪の質量に、ケビンは目のやり場に困るのである。今までは、気にはしつつもそれ以上に、被害者と思いこんでいたジュエリーヌに対し、淫らな心を起こしてはならないと自らに言い聞かせていたケビンだが、いざそう言うたがが外れると意識せざるを得ないのである。はち切れんばかりに瑞々しい美肌を野放図にさらした怖い物知らずな装いに、男の自制心は他愛も無く揺らぐばかり。

それでも自分を見失うまいとする、堅物ケビンの克己心は涙ぐましいほどにけなげであった。


「……」


ケビンは息を呑んだ。上下左右に震える豊かな乳房が目の前に迫って来ると、品行方正をモットーとするケビンも言い知れぬ何かがこみ上げてくるのだった。

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