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第十三話 アジトの偵察と行商人ごっこ

ストック、溜まってきたぜぇ

「こんなものですかね」


 私たちに話しかけていた男を残して残りの奴は全員殺した。出先なので捕虜は道案内に1人いれば十分だ。


「さて、貴方。お名前は?」


 男はおびえながら答えた。


「ジョー、ジョーだ」


「そう、ジョー。貴方たちのアジトに案内しなさい。嫌とは言わせないよ。」


 大体こういう時は仲間は売らないと言い出すので、何か言おうとした瞬間に大剣を間隣に勢い良く突き刺して


「君は賢い人間だよね?」


 と言うと彼は勢い良く首を縦に振った。やはり盗賊たるもの平気で仲間を売らないとね。


 というわけで彼に先導させて森の中を歩く。


 まあ命を賭して関係ない所に連れてかれている可能性もあるがその時はその時だ。ここまでの道は覚えているので道に迷うことはない。


 そして30分後、遂にアジトらしきところに着いた。どうやら古い大型の家屋、おそらくは貴族の別荘か何かを使っているのだろう。


「ここが俺たちのアジトだ。もういいだろう?」


「うむ、ご苦労様。じゃあ死んでいいよ。」


「え」


 用済みになったジョーを殺したのち、しっかりと土を掘ってオーブンのように焼却処分する。こうすることで煙を出さずに燃やせる。一応火力を調節すれば美味しく食べられるがそれはちゃんとした食材の時にする。


 処分が終わったら早速偵察を始める。


 まずは周囲を回って罠がないかを探す。獣道のようになっているところを避けながら歩いていくといくつか罠を見つけた。


 大抵は自然を利用した罠で引っかかると足に絡まったりするやつだったり尖った木が突き刺さるようなタイプだが、一つだけ魔法陣を利用した罠があった。おそらくは踏むと爆発するか致死性の毒霧が出るものだろう。


 魔法陣以外の罠は音が出ないように処理する。魔法陣の罠は処理法がわからないので無視する。


 罠の処理は出来たので侵入経路を探す。


 ここの構造としては、周辺は壁で囲われており、入口は正門のみだ。そこから見て敷地中央に屋敷がありその左側におそらくは使用人の宿舎だったであろう建物があり、右側は兵士用の宿舎だったと思われる建物がある。


 まあ侵入しようと思えば壁を破壊して入ったりできるが出来れば音は立てたくないのでここはクレバーに行こう。


 一つ目はわざと捕まって入る。これは却下だ。確実だが私が不快だし、何より一度使った方法だ。二度目を使うのは面白みに欠ける。


 二つ目は見張りに金を握らせて入る。この方法は一見良さそうに見えるが、今回の場合には無理だろう。相手は盗賊とはいえアジトの防衛、つまりそれなりに重要なポジションについているので私が用意できる金貨数枚程度の金では足りない。


 三つ目は普通に暗殺して入る。結局これがド安定だろう。夜闇に紛れて見張りを片付けて侵入する。私は前に暗殺が苦手だと言ったが、それは建物内部に侵入して暗殺するのが苦手なのであって夜間に見張りを殺ることぐらいは可能だ。


 なんでそんなことが出来るのかって?ゲーム内のクエストにそういうクエストがあったからだ。


 ちなみに周辺から入る案もあったが基本的に飛び越えるしかない上に着地先に罠が会ったら最悪なので真っ先に却下だ。


 後は一通り回って大体の人数や装備の把握を済ませたのち、元の街道に引き返した。一応私の障害になりそうな相手がいないか探したが、そのような相手は確認できず、魔法使いや召喚士と言った特異な存在も確認できなかったので殲滅は容易だろう。聞き分けが良かったら何人か使い勝手のいい奴隷にしてもらってもいい。


 ちなみに偵察中に一度、戦利品の搬入があったのだが物資や縛られた裸の女に混じって私を生贄にしようとした行商人の荷物があった。本人はいなかったので恐らくもうこの世にはいないだろう。ざまあみろといったところだ。


 そうしているうちに街道に着いたので装備を解除して村娘スタイルに戻して街道を進む。


 そのまま特に何かあるわけでもなく街に到着したので列があったわけでもないので門番に話しかけて入る。


「身分証を」


 そういえば身分証ないんだった。拠点に戻ったら適当な冒険者から調達するか。


「ないです」


「では銀貨一枚を徴収します」


 銀貨一枚?少し高いな。だけどこんな状況だし仕方ないのかもしれない。


「はい」


「ではお通りください、出来る限り家から出ないように」


 通行料を払い街の中に入る。


「だいぶ暗い雰囲気ね…」


 道行く人々は少なく子供の声は聞こえない。またほとんどの店は閉まっており数少ない通行人も皆足早に歩いている。


 正直、結構好きな雰囲気だ。


 えっ?なんでかって?煩わしい音が少なく街の景観を楽しめる。その上、ガラの悪い人間や子供などの厄介な人間も少ない。私は子供嫌いだ。まあ、正確にはオスガキが嫌いなだけでありメスガキは好きだ。


 ついでに言うと、礼儀正しい10歳から12歳ぐらいの女の子は大好物だ。


 唐突な性癖暴露をかましながら街道を歩いて行く。


 少し離れたところにある大きな屋敷が領主館だろう。このまま直接行ってもいいが、私は領主との交渉を楽しみたいので現金と情報を得るために訪問販売をする行商人ごっこをすることにした。


 街道から少し外れると住宅が集まった区画があるので適当な家にノックをして物を売りながら世間話をする。


 何件か回り、商品が尽きたのでそこで切り上げた。


 集めた情報をまとめると、


 ・盗賊団が街に押し入って強盗を働いたのは事実

 ・その際に家屋や住人に大きな被害が出て衛兵や騎士団も大きなダメージを受けた

 ・そのダメージを引きずった状態で盗賊団の討伐に騎士団を使った為、騎士団が全滅した

 ・救援も見込めないのに衛兵を総動員して街を守っているのでジリ貧


 ということだ。


 つまり私が推すべきポイントは純粋な武力と相手の情報を知っていることだだ。


 やっぱりというか当然って感じだ。


 そして私の目標は定期的な現金収入だ、それが難しければ大金、もしくは美人であれば娘さんを貰う。性格が良ければ私の使用人兼愛人になってもらい、性格が悪く、かつ矯正できないのであれば奴隷として使うか、売り飛ばすかだ。私としては同意のうえで相手を抱きたいので奴隷にするなら売り飛ばし一択だが。


 というわけで日が暮れてしまう前に領主館を訪ねることにしよう。


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― 新着の感想 ―
[良い点] >>一つ目はわざと捕まって入る。これは却下だ。確実だが私が不快だし、何より一度使った方法だ。二度目を使うのは面白みに欠ける。 素敵な態度
[一言] ここまでがっつり悪役側に行く作品は珍しいですね。 今後に期待です
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