第3の試練「地下下水道」
前回のあらすじ
冒険者ギルドの扉が開かないため、ギルド職員に開けてもらおうと宅配便に変装する作戦に切り替えた。しかし、作戦どころか着替えまで冒険者ギルドの前で行っていたので効果はなかった。それ以外の進展も事故もない。
魔法使い「我、轢かれたんだけど!!」
今回は、冒険者ギルドから離れたカフェで作戦会議中。
魔法使いの棺桶は、冒険者ギルド前に放置しました。
剣士「強行突破しよう?」
召喚士「オレッチは戦闘の戦力にはなれないっす。実は宅配便が交通事故起こして、しばらく使用できないっス」
魔王「同じく戦力にはなれない。加減しても街が崩壊してしまう」
剣士「1人では窓ガラス壊せない?」
召喚士「近距離しか出来ない1人しかいないとなると、一方的な遠距離攻撃受けて詰むっス」
魔王「隠し通路はないのか?」
召喚士「うーん、『ギルドのふるい落とし』の性質上、可能性は高いか…契約獣に聞いてみるっす」
召喚士は、召喚術を使った!
おじいちゃんが現れた
剣士「あ、お隣さんだ」
召喚士「冒険者ギルドへの抜け道を教えるっすよ」
おじいちゃん「冒険者ギルドの欠点を喋るわけないじゃろ」
召喚士「はい、これは黄金色に輝くお菓子っス」
召喚士は、おじいちゃんに何かを握らせた
おじいちゃん「これは独り言なんじゃが、秘密の隠し通路が書いてある地図がここに。あー、風が強くて地図を落としてしまった。ワシじゃ拾いに行けんのう」
召喚士は、秘密の隠し通路の地図を手に入れた!
剣士「掌返すの早」
魔王「ちなみに魔王城の秘密経路は知ってるか」
魔王は、おじいちゃんに10000シルバを渡した
おじいちゃん「魔王城周辺の地下の地図まで落としてしまった。腰が痛くて拾えん、諦めて去るしかないのう」
魔王は、魔王城周辺の地下の地図を手に入れた!
魔王「…っ、魔王しか知らないはずの通路まで詳細に記されてるだと」
秘密の隠し通路は、地下下水道からギルドまでのルートを記していた。
剣士「ランタンは持ってる、さっそく行こう」
召喚士「待つっス!このままの服装で行ったら、死ぬっすよ?」
剣士「街中の下水道なのに!?」
召喚士「この街独自の試みで、下水道に、浄化のために何でも食べるスライムと、迷い込んだ有機物を無機物(死体)へ変えるためにネズミを放ってるっすよ」
◆
冒険者ギルド前
魔法使い「復活~っ、闇を統べる我にとって、生存判定なんて、無いも同然!」
スライム「うようよ」
魔法使い「玉虫色の輝きを纏い、凄まじい腐敗臭を放つ??なんとも我の下僕に丁度いい!」
スライム「うようよ」
魔法使い「よしよし、冷えたピザしか残ってないが、手渡しで与えようじゃないか…っ」
スライムの溶かす!
魔法使いは、手が溶けた!!
スライム「うようよ」
魔法使い「手があああっ、我の右手が持ってかれたあああ!?」
スライム「うようよ」
魔法使い「なんだ!?魔王が我の強さに嫉妬して放った下僕だったのか!こうしてはいられない、早く、剣士と合流…」
魔法使いは、棺桶から足を出した
…スライムが落ちていた!
スライムの溶かす!
魔法使いの足が溶けた!
魔法使い「な、な、な、な!?」
スライム「うようよ」
スライム「うようよ」
スライム「うようよ」
スライム「うようよ」
スライム「うようよ」
スライム達は魔法使いを倒した!
スライム達は経験点を1000得た。レベルアップだ
◆
剣士「この街大丈夫なの?下水道から這い上がってこない?」
召喚士「ちゃんと管理してるから目撃例すらないっすよ」
剣士「へー、すごいね」
召喚士「まず、装備を整えるっす。足をスライムに溶かされないように専用の靴を買って、不意に落ちてくるスライムに溶かされないように合羽を買って、ああ、手を失いたくなければ、手袋も必要っす、スライムは壁にも貼り付いてるし。剣も溶かされるので、使わない方がいいっすよ」
剣士「ネズミ対策は?」
召喚士「ネズミは感染症を持ってるので、地肌を晒さないように丈夫な素材で出来てる長袖長ズボンっすね」
剣士「あったら、倒せる?」
召喚士「ネズミもスライムも冒険者にもなってない自分らじゃ、傷付けることすら無理、逃走が基本っス」
魔王「ネズミやスライムに囲まれたらどうする気だ?」
召喚士「囲まれたら約束された死が待ってるスね。そのために袋小路に追い込まれないように地図を頭に叩きこむっす!」
剣士「ギルド強行突破の方が楽に見えてきた」
魔王「別の街で冒険者目指さないか?お前ら死ぬぞ??」
剣士達は、装備を整えた!
剣士達は、地下下水道の道をマスターした!
地下下水道前
剣士「面接時間10時からなのに、20時になってしまった」
召喚士「夜10時からだと思ったとゴリ押しすればいいっス」
剣士「じゃ、地下水道へ行くぞ」
近衛兵「冒険者カードはお持ちでしょうか?」