第2の試練「見通しのいい表通り」
前回のあらすじ
魔法使い「我の魂は、剣士の血肉となった」
※ちゃんと生き返ります。
召喚士「面接に来たら冒険者ギルド前に棺桶が!?何があったんすか!」
魔法使い「魔王の仕業だ」
魔王「いや、ただの自業自得だぞ」
剣士「ち。生存判定成功しやがったか」
召喚士「ほんとに何があったんすか!!」
剣士「きくと後悔するよ?」
召喚士のスキル…精霊の囁き発動
召喚士は、精霊に棺桶のくだりに触れてはならないと言われた。
召喚士「…オレッチは召喚士で、冒険者になりに来たっす。媒体さえあればほぼこなせる自信あるっすよ」
◆
剣士「何故か扉が開かないんだ」
召喚士「ふーん。多分『ギルドのふるい落とし』ってやつっすね」
剣士「何それ」
召喚士「面接の前に試すことで、人材をふるい分ける試みッスよ。冒険者は冒険譚に憧れて1度はなりたいと思う職業っすから、希望者が多すぎて全て面接してると面接の質が落ちるらしいっす」
剣士「今回の場合、帰ったら失格?」
召喚士「落ちそうっすね。他にも同じ時間に来た面接希望者との連携力、事前情報把握力とかを見てるッス」
剣士「連携…素朴な疑問なんだけど、例えば、仲間を殺してた場合って落とされる?」
召喚士「面白いジョークっすね、そんなの絶対落ちるっすよ。とりあえず、パーティ組むっス」
おめでとう。召喚士は、パーティ[魔法使いと愉快な仲間たち]に入った!
召喚士「パーティ名個性的っすね」
剣士「魔法使いめ、どこ行った!」
魔王「いつの間にかいないな」
剣士「面接書類には、場所:冒険者ギルド内ってあるからなんとかして侵入する感じ?」
魔法使い「理解した。窓からパリーンすればいいんだな」
召喚士「物壊すのは最終手段っス。相手に扉開けて貰うのが穏便で、この場合は召喚が最適解っすね」
魔法使い「我の窓開け魔法でも穏便にすませられるぞ!」
剣士「社会の窓開け魔法で何が出来るって言うんだ」
召喚士「デリバリー、ピッツア!冒険者ギルド前!」
召喚士は、召喚術を使った。
…30分経過…ピザの宅配便が来たぞ!
ピザ宅配便「何時もご利用ありがとうございます。料金は30シルバになります。」
召喚士は、宅配便服3着とピザを手にいれた!
剣士は、出前のチラシを手に入れた。
剣士「…召喚?」
召喚士「ほら、宅配便の振りをして開けてもらって入るっす」
剣士達は、ピザ宅配便の服装に着替えたぞ
剣士「ピザの宅配便です」
剣士は、扉をノックした…反応がない。
召喚士「ピザは好きではなかったということっすか?」
魔法使い「我は寿司を所望する」
召喚士「デリバリー、寿司!冒険者ギルド前!」
召喚士は、召喚術を使った。
…30分経過…和食宅配便が来たぞ!
召喚士は、宅配便服3着と寿司を手にいれた!
剣士は、出前のチラシを手に入れた。
剣士「これ、出前だ」
剣士達は、和食宅配便の服装に着替えたぞ
召喚士「和食の宅配便っス」
召喚士は、扉をノックした…反応がない。
魔王「着替えを冒険者ギルド前でやってるせいだろ」
召喚士「確かに!」
魔法使い「ははは。召喚術も無能だな…って、ぐは」
魔法使いは、宅配便に轢かれた!
宅配便は、1000の経験点を得た。レベルアップだ