第1の試練「冒険者ギルドの扉」
魔物が闊歩し、人々は脅かされ、衰退の1歩を余儀なくされていた。神は人を憐れみ、人へ「クラス」を贈る。
この物語は剣士の男が有名になるまでの冒険譚である。
剣士「ここが冒険者ギルド!」
剣士は、扉に手をかけた、が、扉は開かない
剣士「面接は今日の10時であってるはず。あれ?」
剣士が扉の前で悩んでいると、後ろから仮面を被った怪しい人間が近づいてきた。
魔法使い「はははははは。貴様も冒険者登録に来たのか?では我とパーティを組む義務を与えようじゃないか」
剣士「遠慮します」
魔法使い「そうか、分かった」
おめでとう。魔法使いは、剣士のパーティに入った!
剣士「何が分かっての返事!?」
魔法使い「貴様と我は前世から硬く結ばれた絆の中だ。何を言いたいかは手に取るように分かったぞ」
剣士「このすごく嫌そうな顔見て言えるのってすごいとおもう」
魔法使い「そうか開かず困ってるのか」
剣士「確かに困ってるけど、今言いたいのはそれじゃない」
魔法使い「ひらけごまっ」
魔法使いは、呪文を唱えた…剣士の社会の窓が開いた!
通行人A「ママー、あの人何やってるの?」
通行人B「しっ、目を合わせてはいけません」
通行人C「見せたがりの割にはセンスないな」
剣士「っ」
剣士は、社会の窓に気付いた!
指を挟むことなく閉められた。良かったね
魔法使い「どうだ?よいひらきっぷりだろ?」
剣士は、無言で剣を構えた
魔法使い「目が怖っ、え、す、ストップ!」
剣士は、無言で剣を振りかぶった!
ザクッ…剣は魔法使いの後ろの木に突き刺さった!!
◆
魔法使い「で、なんで、パントマイムの練習してた」
剣士「演技じゃなくて本当にギルドの扉が開かないんだ」
魔法使いは、扉に手をかけた…扉は開かなかった
魔法使い「本当だな。つまり、我の活躍を恐れる我が好敵手魔王の仕業に違いない」
剣士「それはない」
魔法使い「いいか、壊れる扉は魔王の謀略、壊れない扉は魔王の罠なんだ」
魔王「お前にとっての扉ってなんだよ」
魔法使い「確かめてやる、エクスカリバあぁぁぁ」
魔法使いは、呪文を唱えた…剣士の社会の窓が全開だ
通行人D「うわあ…」
通行人C「あの兄ちゃん、また露出してる…好きなんだな」
魔法使い「やはりか。我が使える魔法はひとつしかないから当然だな」
剣士は、社会の窓に気付いた!
指を少し挟んだ、ちょっと痛い。
剣士は、魔法使いに近付いた
魔法使い「え、なにする、やめろおおお」
…
剣士は、魔法使いを倒した!
剣士は1000の経験点を得た。レベルアップだ。