表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
港町  作者: 夢乃晴
1/1

こんな町嫌だ!

はじめまして。夢乃晴と申します。

田舎で生活する女子高校生が自問自答を通して本当の自分を見つけていくお話です。

何話になるかは分かりませんが、気長に付き合って下さると幸いです。

秘境の地と地元の人間も揶揄するこの町での暮らしなんて良いモンじゃない。海の向こうから毎日吹く風は湿っぽく、髪はごわごわ。フェリー乗り場があるくせに対岸からやってくる人達はガンガン車を走らせ先へと急ぎ、町の風景には見向きもしない。こんな所で人生を終えるのはごめんだ。

こんなことを冷房が効いた図書室で考えているうちにすっかり日が暮れてしまった。今日の夕飯はなんだったっけなと思いながら飛び乗った自転車を走らせる。もちろん中学校で買わされた白ヘルメットを被って。


夕飯は鯖の塩焼きと水菜のサラダだった。美味しくも不味くもない鯖を飲み込み、サラダにはお気に入りのドレッシングをかける。食卓では母がパート先で聴いてきた噂話が専ら話のタネだ。どこどこの夫婦の仲が悪いだとか、だれだれの家のなんとか君が不登校だとか正直聞いていて面白い話ではない。特に今日はつまらない話題しか上らないため、私は早々に食事を終え、自室に戻った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ