旅
今日から旅に出る。
目的地は魔王城。
でも、行くまでにやらなくてはいけないことがある。
それは、飛ぶ練習だ。
魔王に片方切られて飛び方がわからなくなってしまったのだ。
この森は広いから飛ぶ練習をしながら進もう。
「…で…できない…」
どうしてだろう…今までは翼に直接魔力を流してた…と思うんだけど…
物心ついたときにはもう飛べていたから意識したことなかったんだよね。
やっぱ片翼じゃ飛べないのかな…
少しやり方を変えてみようかな…
でも、どうやって…
…魔力で翼を造ることはできるかな。
魔力を翼の生えているところに集中させて翼を出すときみたいに…
実行したら今はない翼が生えている感覚がした。
「できた…?」
このままいつもやっている感じで飛んでみよう。
-バサッ-
「…と、飛べた!」
成功だ。このまま森の出口まだ飛んで少しだけ休憩しようかな。
森の出口まで飛び終わって木の上で休憩していたら鎧を着ている3人の男達が木の下に集まっていた。
「ここで休憩してから森の中に行くぞ。」
「「おう」」
何だろう。装備着てるからギルドの人たちかな。
まあ、私に気付いてないからいいかな。何かいわれたらめんどくさいし。
「なあ、あの村たしかに襲撃されてたかもしれないが規模が小さくなかったか?」
「確かにな。あと、血はあったが相当時間がたっている気がしたんだ。近い村だから報告はそんな遅れないと思うんだよな。」
「たしかにな。そうかもしれんな。また一応調査しにいくか。…それにしても魔王の襲撃にしては地味だったな。」
「そうだな。」
魔王の襲撃…?
…話を聞きに行こう。
====男たちのリーダー目線====
-ガサッ-
「構えろ!!!」
3人で話していたら急に木の上からなにか落ちてきた。
魔物か?
よく見たら少女だった。
だが油断はできない。弱いとはいえここは魔物が多い。そんなとこにいるなんて怪しいだろ。
「お前は誰だ。」
「魔術師です。」
にわかに信じられない。小さすぎる。
「拘束しろ!!」
俺たちは拘束魔法を唱えた。
唱えているとき少女をみたら少しため息をした後なにかつぶやいた。
「炎よ。拘束しろ。」
その後炎が俺たちに向かってきた。
「何!?」
そんな短い詠唱で…!?
「これで信じてくれましたか?」
「…わかった。信じよう。だが魔術師のランクカードを見せてくれ。」
「はい。」
魔法を解いてもらいランクカードを見せてもらった。
「「「六歳でÀランク!?」」」
すごいってレベルじゃないだろ…
「…ま…まあ、いい。さっきはすまなかった。話しかけたって事は用があるんだろう?」
「はい。さっき話していた村のことを知りたいんです。」
聞いていたのか…まあそのうち知るかもしれないし。
「いいだろう。どうせさっきここで話していたことは聞いてたんだろ?」
少女をみたらうなずいていた。
「この近くの村で、魔王に襲撃されたと報告されたからSランクの俺たちは調査にいったんだ。」
「S…?」
…君みたいにでたらめ強いんじゃないんだよ…
「そこで調査したんだが、襲撃されたにしては範囲が小さくてな。そのとこだけを狙ってきたみたいになってたんだ。」
「もしかして…」
もしかして?なにか知っているのか?
「あの、その村の名前って」
「×××村だ。」
少女は少し思い詰めた顔をして
「ありがとうございます。」
といい、街まで送りますと言った。
遠慮したがお礼とさっきのお詫びですと強く言ってくるから頼んだ。
途中魔物がよってきても俺たちから離れずに一瞬で倒した。
そのおかげで天使族以外では一日かかる森を三時間ほどでぬけることができた。
お礼をすると言ったら
「私はもうこの街には…」
といわれた。
「最後に名前を教えてくれないか?ここまでしてくれた人の名前くらいは知っておきたいんだ。」
少女は少し悩んで
「シルヴァです」
「そうか。俺はクリスだ。ありがとな、シルヴァ。」
そういったらシルヴァは翼を出して俺たちに手を振って飛んでいった。




