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騎士様に出会っちゃったみたいです。

「お嬢様にお会いしたいという方がいらしておりますが……どう致しましょう?」

はぁああ……めんどくさいので断っちゃって下さい。だいたい今日は誰かに会う予定なんて少しも無い。そんな日に来るだなんてアポイントを取ってないやつしかいない……そう、思っていると俄に扉の外が騒がしくなった。

どうやら、執事やメイド達の静止を振り切ってここまで近づいて来ているらしい。件の客人はそれ相応の訓練を受けた暗殺者かよっぽど馬鹿な人間らしい。


バタンと大きな音がして扉が開いた。慌てて姿勢を正す。いくら、失礼な客人だとしても客人は客人だ。きちんとした姿勢で対応に当たることが望ましいと思う。

低めのアルトボイスに知ってる髪型ではないが紺色の髪に藤紫の精悍な瞳。

「貴方は……先日の殿下への対応をどうお考えでしょう?失礼は承知ですが……お答え願おう……」

はい!?それより貴方誰ですか?

知ってますとも。騎士様ですよね。知ってますとも。

騎士様は王子様に付き添っていてあの、不敬罪とも問われかねない会話を聞いてたんですね。

「誰……?いきなりしつれいな人ですね。」

「あぁすまない。殿下の護衛としてお側に控えさせて頂いているアクルックスと申します。以後お見知りおきを。」

か・め・い・は!?

どちらのご子息なんですのぉ!?!?

家に頼りたくないんですよね〜分かります。

「初めましてスピカと申します。サザンクロス騎士伯令息。」

意外そうな顔で観ないで照れちゃうとか、可愛い女の子じゃなくてゴメンね。

別に、意外そうな顔で見られて照れるようなヤワな神経はしておりません。

「……この事に関して家は関係ありません。」

「ですよねー」

家が関係してたら戦争ものだぉ……(´・ω・`)

うんうん、真面目な騎士様がたかが令嬢に物申しに来るのにわざわざ家を関係させたりしないよねー。うんうん、超高感度上がる。子供の諍いに親を介入させるのはどうかと思うよ。

「令嬢として、その言葉遣いはいかがなものかと……」

「いいんだよ。誰も見てないし。それより、騎士として王子の側を離れるのはどうなの?」

はいはい、面倒臭いのでとっとと追い払っちゃおー。

大体兄でも、弟でもないのに攻略対象がそばにいるのってそれこそ令嬢としていかがなものなのじゃないかな!?

「それは、護衛を外されました……」

「あら残念かわいそーに。」

「俺が周りより劣っているからでしょうか?俺が殿下の年齢と近かったから殿下の暇つぶしとして側に置いて置かれたのでしょうか?」

なんか、心情を吐露してくれちゃってますけど、それってさ、ヒロインにやる事でしょ?私なんかが、聞いていい話じゃ無いと思うんだけど!?大体なんで私のところに来たんだよ、ヒロイン探せよ。

「えっと……?アクルックス様が劣っているとお聞きしたことはないし……年が近い方が敵の意表を付きやすいからとかじゃないですかね?これからも鍛錬すれば、きっと王子の護衛に戻れますって!」

うんうん、実際ゲームでも彼は国内指折りの騎士様だったもんね!

若くして近衛騎士団の小隊を引っ張ってたリーダーだ。家名より実力重視の近衛騎士団で小隊を引っ張るのは相当の努力と実績がいるらしいし彼が強いのは間違いないだろう。

それに、王子の護衛だ。弱いわけがない。

「本当ですか?」

「本当にホント。王子に聞いてみたら?」

そう言うと彼は帰っていった。

ほんと、何しに来たんだ?

きーしーさーまー。

真面目な付き人の彼ですが設定としては算数が苦手なだけでオールマイティに王子の身の回りのお世話もこなすと言うスーパー騎士様なんですよ。

だいぶ、メンタル弱めだけど。

まじ騎士様が何のために何を思ってスピカ嬢に会いに来たのかは分かりません\(º﹃º)/

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