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執事と義兄弟について説明するみたいです。

王子との縁談を断って来ました!!

ふわふわのベッドに優しいメイドさん、美味しそうな夕食やおやつの匂い!!

あぁ素晴らしき我が家かな!口うるさいリゲルが居なければの話だけど!!

さっきからずっと王族とはなんぞやとか、王子に対する口調がどうだとか、どうして縁談を断ったんだとかどれだけシリウス王子が素晴らしいだとかを永遠と語られてるんですよ。こっちの身にもなって欲しい!

「お……御兄様!!!」

そう呼ぶと苦笑しながらも助けてくれる優しい兄様がスピカは大好きですよ!!

前世で1番推してたぐらいには好きです!!

猫みたいな黄色い瞳にかかる前髪は少しくすんだ水色でサラサラと触り心地の良さそうな柔らかい髪です。

それに、前世で最も好きだった声優が声を当てていて攻略ルートから外れてしまっても用もなく話しかけた。そんな、憧れのキャラが目の前にいる!!

血のつながらない兄として。

「スピカも疲れてるみたいだし……今日は僕に免じて勘弁してくれないかな……?

ハルも飽きちゃったみたいだし。」

今、どこにいると思います?

決して、誰もいない真っ黒な廊下じゃないですよ?

なんと!!兄の膝の上です!!私の上には可愛らしい弟!!

2人をひざの上に乗っけてびくともしない兄様はどれだけ日々鍛えているのでしょうね……私には分かりません。

「そうですよーハルちゃんも飽きちゃってますわ!!あんまり五月蝿いと口を縫い付けてしまいますわよ!」

「魔法の悪用はどうかと思いますよ?」

私の使える魔法は2つ闇属性の影遊びと異常操作。

名前の通り影遊びは影を操る魔法で異常操作は異常状態にある物を自由に操作できる。解毒も毒を盛るのもお手の物って事なのです。

「よく言うわね。悪用し放題の貴方が!」

リゲルの使える魔法は1つ風属性の心情察知。

相手の呼吸や些細な動きから次の行動や心情を読み取る魔法だそうで……

これ程、人の下に付くために特化した魔法は無いと思うわ。

「ねぇ様あれはなんとよむのですか?」

あらぬ方向を指して私を呼ぶのは義弟です。

彼の魔法は古代魔法の言の葉遊戯。

世界でも確認されている使い手は彼1人しかいない希少な魔法で世界のすべてが文字に見えるらしい。それを、書き換えたり書き加えたりして世界に干渉する神にも等しい魔法らしい。悪用されない為にも世界に対する深い理解と人を疑う事が大事になってくるらしい。私なら耐えられない。

「ハル?ねぇ様には見えないんだよ?“お願い”は?」

御兄様は風属性の伝え聞く目と言う魔法を持っています。

願われた事を世界から聞き、その事をわかりやすく伝えてくれると言うなんとも便利かつお助けキャラ向きの魔法です。ゲームでも彼の攻略を失敗するとお助けキャラとして助けてくれます。彼のルートに進みたかった身としては屈辱で仕方ありません!!



ヒロイン登場はまだまだですね。


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