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出会っちゃったみたいです。Ver.2

「あぁあああ!!死ぬ前に素敵な恋がしたかった!!

えぇい!どうぞ、煮るなり焼くなり好きにしてっ!!」

煮られるのも焼かれるのも嫌だけど!!どうせなら焼いて!!一酸化中毒で気を失った所で殺して!!痛いの嫌だから!!

「したらいいんじゃないですか?お相手に私などいかがでしょう?」

イケメンってこれくらいの年齢でも女の子を口説くわけ?

明らかにどう見ても私も貴方もお子ちゃまですよね……?

つーか、慣れてますよね……

「誰にでもそんな事言ってるんですか!?たらしですか!?さいですかー!!」

モテる人ってどうしてこんなに余裕そうなんですかね。

モテるからですか?そうですよね。子孫を残す本能に余裕を持って対応できますもんね!!

「口調……凄いことになってますよ?」

「ええっ?あぁ……申し訳ございません……」

かなり、暴走した?えぇ、しましたとも。

目の前にイケメンですよ?私に備え付けられたコミュニケーション能力はゼロを通り越してマイナスですよ?まともに喋れると思います?

初めて打ち上げるんですけど人前に出されると余計な事をべらべらしゃべるタイプのコミュ障なんですよ!!

「では……ご機嫌よう……?」

帰りたいんです。

貴方について行くとろくな事になりそうに無いので帰りたいんです。


「どこに行くんですか?帰り道知ってるんですか?迷子になってしまう人の様なので手をつないで行きましょう。こうすれば迷いませんね。」

手!!手!!手を引っ張らないで!!

いくら、見た目は可愛らしい8歳児の幼女だとしても、中身はりっぱな女子高生ですよ!?まだ、10歳と言えどイケメンに手を繋がれたらドキドキしますって!!

王子様ダメ絶対!!


「そう言えば猫好きなんですか?奇遇ですね、私は犬が好きです。」

何処がだよ!?猫と犬って魚と鳥ぐらい違うじゃないか!!

いや、まだ、哺乳類な時点でまだましかな!?じゃあ、イルカと猿ぐらいかな!?

知ってた!?イルカって哺乳類なんだよ……

「どこが奇遇ですの?」

「そうだよね……可愛い犬候補が見つかった所ですかね?」

犬候補って何だよ……犬じゃないのか……じゃあなんだ狐か!?オオカミか!?

狐もオオカミも好きだよ!!

「良かったですわね……王子に飼われるなんて、その犬は幸せでしょう。」

「なら君は幸せですね。」

こいつ、イマイチ話噛み合わねえな……

どこで聞いてんだ?もしかして聞こえてない?

そんな事、聞いたことないけど……

「もしかして……」

「やっと、気が付いたんですか?遅いで「王子って難聴なんですか!?」……えっ?」

ねぇ、こいつ馬鹿なの?アホなの?みたいな目で見ないで下さいよ。

これでも学年の半分位の順位だったんですよ?びみょーって?うん、めっちゃ微妙だと自分でも思う。

微妙系女子その名も前世の主人公。


12/16

タイトル改

補足》

王子は主人公を楽しい玩具位の気持ちで見てるつもりです。

言わば飼い犬にしたいなー位の軽い気持ちだと思って頂ければ!

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