乙女ゲームみたいです。
「すぴかぁあああ!?
置いていかないでください!離さないと誓ったでしょう!?」
「王子……大丈夫です。スピカはここにいますよ。」
泣きじゃくる王子は可愛い。
普段はカッコイイし可愛い。でも、嫉妬をし始めると手に負えないから怖いのだ。
「スピカ様は猛獣使いですか……」
「王子もアルデも人間でしょう?」
「へ?アルデとついでにボクは半獣人ですよ?」
「え?まじ?」
知らなかった……そんな設定聞いてない……レグルスもアルデもほとんど攻略してないに等しいくらい攻略してなかったから分からなかった……
あんまりレグルスと話し込んでいたからなのか、王子がムッとした顔で抱きついてくる……
17歳にもなって子供みたいな事をする人なのだ。
「ちゃんとスピーチ聞いてなかったのは知ってるけどちゃんと僕のこと見てくれてた?かっこよかった?」
「はい、いつにもましてキラキラでしたわ。」
嬉しかったのかギュッと腰をだく腕に力が篭るチラチラとアルデの方を見ているからそろそろ正気に戻ったのだろう……
「王子、いい加減にしてください。アクルックス様に言いつけますよ。」
前世とは違いアクルックスはそれなりには喋るようになったしいつの間にか王子至上主義から王子を立派な王にすべく頑張るオカンになってしまっているのだ!
はい、わたしのせいです。
「殿下……だから、今行くのは良したほうがいいと申したでしょう?」
「でも、私の愛しく可愛い世界のすべてが他の男に抱き抱えられて連れ出されたのですよ?心配になるでしょう?アルクも心配だったでしょう?」
「それで貴方は何をしましたか?スピカ様を怖がらせて挙句の果てに逃げられましたよね?だから、俺が一人で行くと言ったでしょう?」
近い、近い、近い!!
「スピカ様、今度は俺と2人で逃げ出しましょう。」
耳元で囁かないで!?攻略対象なだけあってみんな、無駄にイケボなんだよ!!
「スピカ、この人達は?」
「えっと、私の友人と王子様だよ……」
「私はスピカと婚約する事を許されているので「許した覚えは無い。」私が10歳の時19になったら結婚してくれるとおっしゃいましたよね。」
「時効だよ!?いつまで引っ張ってるの!?さっさと新しい恋を見つけるべきでしょう!?この世界のどこに成人しても結婚しないつもりの王族がいるんですか!?」
「スピカの友達と関係ない人?」「アルデ!! That's rightですわ!その通り!アクルックス様とその他ですわ!」「スピカさん!?いくら何でも殿下に失礼だと思いますよ!?」
そろそろ家に帰りたい……
ひとがふえてきたぁああ!?!?
( ´∀`)フハハハハ
ゲシュタルト崩壊を起こす前に一度キャラをまとめたいと思います。