-seven-
更新しなくてすみません!orz
「嘘よ!!!!」
私はもう一度、神、朱皇を睨みつけた。
信じられないから。
悪魔天使が神だなんて。
神が人間と恋に堕ちる事は確かに禁じられている…。
それは昔からそうだったんだ。
私は…知っている。
知っていたの。
「そんなの…嘘に決まってる!悪魔天使は神なんかじゃない」
『もう、諦めよ』
「諦めるかバカ野郎!!私はねそんな事で悪魔天使を手放すほどバカじゃないんだから!!」
と、朱皇の頬を平手打ち。
朱皇はびっくりした顔をして私を見た。
女とは思えない力だとでも言いたいのか?
………悪魔天使………
『我に…触れただと?』
「痛かったか?」
『いや…驚きなのだ…我には普通…ああそうか…晶は…』
「晶は…何よ?」
『…』
黙るな!!
空気が少ないなここ。
つーか…いつまで私はここにいなければならないんだよ?!
アキトが心配してるじゃん!!
戻らせろ!!
『もう…手遅れだ』
「何が?!私の体?!」
『それは大丈夫だ』
「じゃあ何が?!」
『こやつの命だ』
と言って朱皇はさっきの悪魔天使写真を私に見せてきた。
悪魔天使の…命?
ってどういう事?
『……裁きだ』
「裁き?!裁きって……何もしてないのに?!」
『人間と恋に堕ちた』
あ〜〜!!!
そうだった〜〜!!!
私と恋に堕ちたんでした悪魔天使はっ!!
バカだよ!!
「って…助けなきゃ!」
『無理だ…』
「何で無理なのよ!」
『……裁きは既に始まっているからだ…』
「……んなの…」
…………!!!!!
…………!!!!!
「関係ないじゃん!!!助けにいく事はまだ無駄じゃない!」
そうだよ!
まだ…消滅したって事はないかもしれない!
だったら…
だったら…
助けに行かなきゃ!
朱皇は私を見て目を見開き急に笑い出した。
うわ〜イメージ違っ!
かわいい。
「なによ?!」
『すまん、分かった晶。お前がこやつを助けたいのなら行くがいい。但しタイムリミットは3時間だ』
「またタイムリミット〜?」
『嫌なら良いのだ』
「分かった!じゃあ朱皇…必ず戻ってきてやるよ二人で」
『分かった。行って来い、こやつのいる場所へ』
朱皇が私に手を翳すと私の立っていた場所に穴が空き私は落ちていった。
もっと優しく送れ!!
「キャアァァ・・・・・」
†††
ドスンッ
と腰でナイス着地。
物凄く痛かった…(泣)
朱皇のバカ〜!!
ついた場所はたくさんの木々がある森。
車の音も何もしない静かな森であった。
空気が澄んでいる。こういう場所に住みたかったなぁ私。
いやいやいや。
そんな呑気な事を言っている場合じゃありませんよ私?
タイムリミットは3時間。
それまでに悪魔天使を見つけなきゃ………!
てか…これ一番最初にあった事と一緒じゃん。
こういう運命なのかな私って?
嫌な運命だね〜〜!
ガサッ
茂みの中から何かがこちらを見ている。
………か、かわいい。
うさぎ?猫?犬?
なんだぁ?あれは?
あ、こっちきた。
ん???
なんか姿が人間の姿に…………
「え?!な、何?!」
『不法侵入者確保、今すぐ連行する』
「なんやって?!」
かわいい顔してヒドいよこの子!!!
てか何でこーなるの?!ふざけんなぁぁっ!!
†††
ドスンッ(二回目)
また腰打ったぁ〜!!
しかも今度は牢屋かよ〜!!
真っ暗だし!!
まさにお先真っ暗!!
上手いね〜。って一人で突っ込んでる場合でもないから!!
タイムリミットがあるのに〜(泣)!
ううううぅぅっ!
『う………』
ん?
誰かの〜声がした〜。
一体誰だろ〜う♪
そおさ♪それはきっとあの人だよ〜♪♪♪
「悪魔天?!あぐっ?!」
勢い良すぎて牢屋の棒に頭を強打した。
涙目になりながら(痛くて)棒から顔を出して手前の牢屋の中を覗いてみる。
…………確かに。
「悪魔天使!!!」
『う…』
よーく見ると悪魔天使は両手両足首鎖で繋げられていて血だらけ。
WOW!グロテスク!
てか…大丈夫…なの?
何かこういうの漫画で見たことあるよ?
「悪魔天使!生きてる?!」
『………』
「つーか…死んでるか」
そうだった!
悪魔天使は神様!
だから結局死んでるんだよねえ
あはは!!!
『笑い事じゃ…ない…』
「あ、生きてた!」
『何で…いる…の?』
「助けに?」
うん、助けに。
だって………………
「アアアアアアッ!」
『?!どしたの?!』
「タイムリミット…3時間」
『へ?』
「私、悪魔天使を助けてタイムリミット3時間以内にこの空間から出なきゃ再び消滅〜?」
『えぇぇぇぇ?!』
はい、すいません。
私も忘れていました。
あはは。
笑い事じゃないよ!
早くここから出なきゃ…でも…どこから…?!
う―ん…
と、私が探していると入り口のような所があったのだ!!
私ツイてる!!
手を伸ばしてみる。
すると、奥にいる悪魔天使が叫んだ。
『それに!触れちゃだめだ!』
「え?キャァッ?!」
ビリッと…いやもっと強く体に電流が流れた。
その出口に触れた瞬間だった。
私は腰をつき倒れた。
まだ…ビリビリしてる。
………何だよ…これ…。
『大丈夫?!晶?!』
「大…丈夫?」
『そう、良かった。その出口付近には魔法がかけられているんだよ。それに物凄い強い』
「魔…法?」
『だからここは神でも悪魔天使でも逃げら…』
「ねえ…悪魔天使。悪魔天使は神なの?」
『…』
「黙らないで、答えて」
悪魔天使は固く閉じた唇を動かそうとしない。
私のイライラは募る。
何か手に力が篭もって来たんだよね〜!
「ふざけんなぁぁ!」
ビシッ
さっきまで触れただけで体中に電流の流れた扉がバラバラに砕け散った。
その光景に悪魔天使以上に私が驚いていた。
手から血がダラダラと流れていたから。
「ぬぉぉぉっ?!」
抜けられちゃった?!
私逃げられる?!
やったぁぁぁぁ!!
でも…
「痛いよぉ!!」
自然と涙が流れる。
(何度も言うけど痛くてね)
痛い!本気で痛い!
「あう〜〜〜〜っ」
『あ、晶?』
「あ〜〜〜!大丈夫!!悪魔天使自分で鎖取れるでしょ」
『冷たい…』
悪魔天使は首をだらんとして拗ねていた。
私は諦めケガをしていない方の手で魔法の壁(何か変だけど)を壊した。
また血がダラダラと流れていた
も―慣れたよ。
『晶かっこいいね』
「ど―も」
『鎖…固いよ?』
「イライラ来なきゃパワー出ないから何か言ってむかつく事」
『うーん…不細工!』
「あんまこないな」
『晶なんて嫌いだ』
「…」
『あれ?晶?』
何かむかつく事言ってとは言ったけど、面と向かって
「嫌い」って言われると悲しいね。
………
―――――――――
ポタリ
一滴涙が零れ落ちた。
なんか…キタ。
「嫌いで結構だぁぁぁ!!!」
『目が怖い〜?!』




