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《第6話 二つの世界の境界戦》

 赤い月の光に照らされた桜の森。

 静寂は長くは続かなかった。


 森の奥深くから、黒い影が渦を巻くように迫ってくる。

 数え切れないほどの影が、二つの世界の境界を喰らうために集結していた。


 一真はしおりの手を握り、影の一真と目を合わせた。


 「行くぞ、影の一真!

  二つの世界を守るためにな!」


 影の一真はゆっくり頷き、赤い瞳が鋭く光った。


 「――ああ、迷わず行こう」



---


◆ 境界戦の始まり


 二人が手を掲げると、桜紋が手のひらで激しく光り、

 森全体に波動が広がる。


 影たちは一瞬怯み、黒い爪のような影が空中で崩れた。

 しかし次の瞬間、無数の影が一斉に襲いかかる。


 「くそっ、数が多すぎる!」


 しおりは銀の鍵を空中で回し、光の結界を展開する。


 「これでどれだけ防げるか……!」


 衝撃で地面が揺れ、桜の幹が軋む音が森に響く。



---


◆ 二人の連携


 一真と影の一真は無言で呼吸を合わせる。

 手のひらに宿る桜紋の光が連動し、

 二人の間に光の橋が生まれた。


 「今だ、一斉攻撃!」


 影の一真が前方に飛び込み、光の衝撃波を放つ。

 一真も同時に光を打ち出し、影を弾き飛ばす。


 森中に桜色の光が広がり、影は後退する。

 無数の爪の影が砕け散り、闇の渦が徐々に解けていく。



---


◆ 勝利の兆し


 光が収まった時、森は再び静寂に包まれた。

 赤い月の光だけが、三人の影を長く伸ばす。


 影の一真は一真を見て微笑む。


 「やはり、君とならやれる」


 一真は疲れた息をつきながらも、強く頷いた。


 「そうだな。俺たち、もう迷わない」


 しおりも二人を見つめ、静かに微笑む。


 「二つの世界、どちらも守れるかもしれない……」



---


◆ 次なる敵の影


 だが、森の奥深くで闇がわずかに揺れた。

 まだ完全に影は消えていない。

 より大きな存在――“境界を揺るがす何か”が、確実に動き始めていた。


 赤い月がさらに高く昇り、三人の周囲に影を落とす。

 戦いはまだ終わっていないことを告げていた。



---


 次回、第7話では“境界の核心”に迫り、

 二つの世界の運命を決める戦いが本格化する――。


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