表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/100

《第32話 日常に潜む小さな影》

 桜の花びらが舞う午後、森は静かな空気に包まれていた。

 三人は小道を歩きながら、先日の戦いの余韻を楽しんでいたが、森の奥に微かな揺れを感じ取る。


 一真は小石を蹴り、影の一真を見つめる。


 「……なんか、いつもより静かだな」


 影の一真は赤い瞳を細め、森の奥を警戒する。


 「……静かな時ほど、何かが潜んでいるものだ」


 しおりは銀の鍵を握り直し、軽く結界の力を確認する。


 「ええ、油断は禁物ね。小さな影でも、現れるかもしれない」



---


◆ 小さな事件の兆し


 森の奥、枯れ葉を踏む音が微かに聞こえた。

 三人が慎重に近づくと、倒れた木の陰に小さな黒い影が揺らめいていた。


 影はまだ完全に形を成していないが、森の秩序を乱す存在であることを示していた。


 一真は桜紋を手に浮かべ、影の一真と視線を交わす。


 「……また試練か?」


 影の一真も赤い瞳を光らせ、短く頷く。


 「……三人で力を合わせる時だ」


 しおりも銀の鍵を高く掲げ、結界を展開する。



---


◆ 戦闘の兆し


 黒い影は森の中で揺らめき、三人に向かって襲いかかろうとする。

 一真と影の一真は桜紋を同時に光らせ、防御と攻撃の構えを整える。


 しおりは結界で二人の背後を守りつつ、光の波動で影を押し返す。


 「……三人で連携すれば、この程度なら問題ない!」

 一真の叫びに応じ、影の一真も攻撃を重ね、しおりの結界が影を押し返す。



---


◆ 心の絆と恋心


 戦いの合間、一真は影の一真に視線を向ける。


 「……お前がいるから、怖くない」


 影の一真は短く頷き、赤い瞳が揺れる。


 「……俺も、お前がいるから戦える」


 しおりは二人の間で手を握り、心の中で微笑む。


 「三人でなら、どんな影でも怖くない……!」


 三人の心が光となり、黒い影に突き刺さる。



---


◆ 希望の光


 衝撃で黒い影は揺らぎ、霧は消えていく。

 森には静けさが戻り、桜の花びらが舞う。


 一真は息を整え、しおりと影の一真を見つめた。


 「……今日もなんとか切り抜けたな」


 影の一真は微笑む。


 「……森の秩序は少なくとも今は保たれた」


 しおりも頷き、銀の鍵を胸に抱く。


 「ええ、三人で力を合わせれば、どんな試練も乗り越えられる」


 三人の手が重なり合い、森の光に包まれながら、絆と恋心を確かめた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ