《第29話 複雑化する影の試練》
森の奥、霧が濃く立ち込め、桜の花びらが舞う中、黒い影が三人を取り囲んでいた。
その影は前回よりも明確に意思を持ち、攻撃のパターンも予測不能だった。
一真は桜紋を手に浮かべ、影の一真と視線を交わす。
「……これは……前より手強いな」
影の一真も赤い瞳を光らせ、戦闘態勢を整える。
「……連携を強化しなければ、勝ち目は薄い」
しおりは銀の鍵を握り直し、結界の力をさらに研ぎ澄ます。
「ええ、三人で力を合わせれば、どんな試練でも乗り越えられるわ」
---
◆ 複雑化する戦い
黒い影は森の中で形を変え、三人の前に次々と攻撃を仕掛ける。
一真と影の一真は桜紋を同時に光らせ、攻撃と防御の連携を強化する。
しおりは結界で二人の背後を守りつつ、光の波動で影を押し返す。
「……三人で力を合わせれば、何とかなる!」
一真の叫びに応じ、影の一真も攻撃を重ね、しおりの結界が影を押し返す。
---
◆ 心の試練
戦いの最中、一真は影の一真に目を向け、心を打ち明ける。
「……お前がそばにいてくれるから、俺は前に進める」
影の一真は短く頷き、赤い瞳が揺れる。
「……俺も、お前と一緒だから戦える」
しおりは二人の間で手を握り、微笑む。
「三人でなら、どんな試練でも怖くない……!」
三人の心が光となり、黒い影に突き刺さる。
---
◆ 希望の光
衝撃で黒い影は揺らぎ、霧は徐々に消えていく。
森には静けさが戻り、桜の花びらが舞う。
一真は息を整え、しおりと影の一真を見つめた。
「……今日もなんとか切り抜けたな」
影の一真は微笑む。
「……森の秩序は少なくとも今は保たれた」
しおりも頷き、銀の鍵を胸に抱く。
「ええ、三人で力を合わせれば、どんな試練も乗り越えられる」
三人の手が重なり合い、森の光に包まれながら、絆と恋心を確かめた。




