《第25話 小さな影の正体と試練》
森の奥、黒い霧が静かに揺れ、赤い瞳が三人を鋭く見据えていた。
揺らめく影の正体が、徐々に形を取り始める。
一真は桜紋を手に浮かべ、影の一真と視線を交わす。
「……あの影、ただの霧じゃなかったのか」
影の一真も赤い瞳を光らせ、静かに頷く。
「……小さな影だが、意思を持って動いている。侮れない」
しおりは銀の鍵を握り直し、結界の力を研ぎ澄ます。
「ええ、三人で力を合わせれば、この小さな脅威も克服できるわ」
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◆ 正体の顕現
黒い影はゆらめきながら形を整え、小さな獣のような姿を現す。
しかし、瞳には不安と怒りが入り混じり、ただの敵ではないことを示していた。
一真は拳を握り、影の一真に言った。
「……お前、俺たちを試してるのか?」
影の一真も赤い瞳を光らせ、短く頷く。
「……三人で一つの力を見せろ、という試練だ」
しおりも銀の鍵を高く掲げ、光の結界で影の動きを封じる。
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◆ 戦闘と連携
小さな影は素早く動き、森の中で揺らめく。
一真と影の一真は桜紋を同時に光らせ、攻撃と防御の連携を取る。
しおりは結界を強化し、二人の背後を守りつつ光の波動で影を押し返す。
「……三人で力を合わせれば、怖くない!」
一真の叫びに応じ、影の一真も攻撃を重ね、しおりの結界が影を押し返す。
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◆ 心の絆と恋心
戦いの最中、一真は影の一真に目を向ける。
「……お前がいてくれるから、勇気が湧く」
影の一真は赤い瞳を細め、短く頷く。
「……俺も、お前と一緒だから戦える」
しおりは二人の間で手を握り、心の中で微笑む。
「三人でなら、どんな試練でも怖くない……!」
三人の心が光となり、小さな影に突き刺さる。
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◆ 希望の光
衝撃で黒い影は揺らぎ、霧は徐々に消えていく。
森には静けさが戻り、桜の花びらが舞う。
一真は息を整え、しおりと影の一真を見つめた。
「……今日もなんとか乗り越えたな」
影の一真は微笑む。
「……これで少なくとも、森の秩序は保たれた」
しおりも頷き、銀の鍵を胸に抱く。
「ええ、三人で力を合わせれば、どんな試練も乗り越えられる」
三人の手が重なり合い、森の光に包まれながら、絆と恋心を確かめた。
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第25話はここで幕を閉じる。
次回、第26話では、森の平穏が一時的に戻る中で、
三人の関係性と恋愛心理をさらに深く描く日常回となる。




