《第21話 本格的な影と三人の決意》
森の奥、霧が濃く立ち込め、黒い影がゆらりと揺れる。
赤い瞳が三人を見据え、森全体に不穏な気配が広がった。
一真は手のひらに桜紋を浮かべ、影の一真と視線を交わす。
「……やつが本格的に動き出したな」
影の一真も短く頷く。
「……これまでとは違う力を持っている。油断はできない」
しおりは銀の鍵を握り、結界を展開する。
「ええ、三人で力を合わせれば、どんな脅威も乗り越えられるわ」
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◆ 影の襲来
黒い影は森を裂くように現れ、三人に襲いかかる。
その姿は揺らぎ、形は人型に似るが、全身が影のように変化する。
一真は桜紋を光らせ、影の一真と連携を取る。
「……行くぞ!」
影の一真も赤い瞳を光らせ、攻撃を重ねる。
しおりは銀の鍵で結界を強化し、二人の背後を守る。
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◆ 心の試練
戦いの最中、一真は影の一真に目を向け、心を打ち明ける。
「……お前がいてくれて、本当に良かった」
影の一真は頷き、赤い瞳が揺れる。
「……俺もだ。お前と共に戦えて嬉しい」
しおりは二人の間で手を握り、心の中で微笑む。
「三人でなら、どんな影も怖くない……!」
三人の心が光となり、黒い影に突き刺さる。
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◆ 戦いの決着
衝撃で黒い影は崩れ、霧は徐々に晴れていく。
森には静けさが戻り、桜の花びらが舞う。
一真は息を整え、しおりと影の一真を見つめた。
「……今日もなんとか切り抜けたな」
影の一真は微笑む。
「……少なくとも、今は森の均衡が保たれた」
しおりも頷き、銀の鍵を胸に抱く。
「ええ、三人で力を合わせれば、どんな試練も乗り越えられる」
三人の手が重なり合い、森の光に包まれながら、絆と恋心を確かめた。




