《第18話 影の真実と心の試練》
森の奥、黒い霧がかすかに揺れ、赤い瞳が三人を見据えていた。
その影は、ただの力ではなく意志を持ち、声を発した。
「……私が、この森の均衡を保つ者。
だが、二つの世界の力が交わることで、均衡は崩れつつある」
一真は桜紋を手のひらに浮かべ、影の一真と視線を交わす。
「……お前が、この影の正体か」
影の一真も赤い瞳を細め、静かに頷いた。
「……ああ。俺たちの世界の可能性の結晶だ。
だからこそ、消すことも、無視することもできない」
しおりは銀の鍵を握り直し、森の空気を鋭く切る。
「……なるほど。だから、微かな脅威がずっと存在していたのね」
---
◆ 心の試練
黒い影は三人の前に立ち、ゆっくりと体を揺らす。
「私を恐れるのか、信じるのか。
あなたたちの心が、力を左右する」
一真は拳を握り、決意を込めて言った。
「……俺たちは、恐れない。
三人でなら、どんな影も乗り越えられる」
影の一真も頷き、赤い瞳が光る。
「……俺も同じ気持ちだ。恐れはない」
しおりも銀の鍵を掲げ、光を集める。
「ええ、私たち三人の心が一つなら、どんな試練でも怖くない」
---
◆ 戦闘の始まり
黒い影は揺らめきながら襲いかかる。
一真と影の一真は桜紋を同時に光らせ、影の攻撃を跳ね返す。
しおりも結界を強化し、二人の背後を守る。
光と影がぶつかる衝撃で森の木々が揺れ、桜の花びらが舞う。
三人の心が一つになるほど、光は強く、影を押し返す。
---
◆ 心の絆と恋心
戦闘中、一真は影の一真に目を向け、微かに笑みを浮かべる。
「……お前がいてくれてよかった」
影の一真も赤い瞳を細め、短く頷く。
「……俺も、一緒に戦えて嬉しい」
しおりは二人の間でそっと手を握り、心の中で微笑む。
「三人でなら、どんな影でも怖くない……!」
三人の心が光となり、黒い影に突き刺さる。
---
◆ 希望の光
衝撃で影は崩れ、霧は徐々に消え、森に静寂が戻る。
桜の花びらが舞い落ち、三人は手を重ね合いながら立ち尽くす。
一真は息を整え、しおりと影の一真を見つめた。
「……これで、今日のところは平穏だな」
影の一真は微笑む。
「……ああ、これで少なくとも、二つの世界は少し安定する」
しおりも頷き、銀の鍵を胸に抱く。
「ええ、三人でいれば、どんな試練も乗り越えられる」
三人の手が重なり合い、森の光に包まれながら、絆と恋心を確かめた。




