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《第17話 影の接近と決意》

 森の奥、黒い霧が徐々に濃くなり、風に乗って不穏な気配が漂う。

 三人は小道に立ち止まり、互いに目を合わせた。


 一真は手のひらに桜紋を浮かべ、緊張感を胸に刻む。


 「……来るぞ。油断するな」


 影の一真も赤い瞳を光らせ、桜紋の光を強める。


 「……ああ、俺たち三人で乗り越える」


 しおりは銀の鍵を握り直し、心を落ち着ける。


 「ええ、どんな影でも負けない」



---


◆ 影の出現


 霧が裂けるように、黒い影が姿を現す。

 人の形に似ているが、その体は揺らぎ、赤い瞳が不気味に光る。


 一真は息を整え、影の一真と視線を交わす。


 「……やつが本体だな」


 影の一真は頷き、静かに言った。


 「……これが、二つの世界の不安定な力の結晶だ」


 しおりは銀の鍵を高く掲げ、結界を展開する。



---


◆ 戦闘の幕開け


 黒い影は三人に襲いかかり、森の木々を揺らす。

 一真と影の一真は同時に桜紋を光らせ、攻撃を弾き返す。


 しおりは光の結界で防御を固めながら、二人の背後を守る。


 「……三人で一つの力を!」

 一真の叫びに応じ、三人の力が一つに重なる。


 光と影がぶつかり合い、森の中に渦巻く衝撃が広がった。



---


◆ 心の絆と恋心


 戦いの最中、一真は影の一真と目を合わせる。


 「……お前がいてくれて本当に良かった」


 影の一真は短く頷き、赤い瞳が揺れる。


 「……俺も、こうして一緒に戦えて嬉しい」


 しおりは二人の間で静かに手を握り、心の中で微笑む。


 「三人でなら、どんな影も怖くない……!」


 三人の絆と信頼が光となり、影の力に抗う。



---


◆ 希望の光


 衝撃で黒い影は一瞬後退し、霧が少しずつ消えていく。

 森には再び静けさが戻り、桜の花びらが舞う。


 一真は息を整え、しおりと影の一真を見つめた。


 「……なんとか持ちこたえたな」


 影の一真は微笑む。


 「これで、今日のところは平穏だ」


 しおりも頷き、銀の鍵を胸に抱く。


 「ええ、三人でいれば、どんな試練も乗り越えられる」


 三人の手が重なり合い、森の光に包まれながら、絆と恋心を確かめた。


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