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急いで病院に行くも、結局葵衣は助からなかった
紅花は生まれて初めて激しい感情を抱いた
(あんな奴死ねばいい、苦しんで死ねばいい・・・)
親戚の借金のかたのような形で3度結婚させられた
そして1年も持たずに相手は死んでいった
3度目に至っては結婚した相手の一族諸共・・・
さすがにここまでくると葵衣も自分を怖がって離れていくのではと思ったが
葵衣はどこから持ってきたのか手裏剣やらヌンチャクならを用意して
姉を奪還しようと揃えていたのに使い損ねたとガッカリするだけだった
紅花はそんな妹が恐ろしくもあり本当に可愛かった
なんだかんだで妹だけはこれからもずっとそばにいてくれるんだろうと信じていた
しかし、それはあの男のおかげで永遠になくなってしまった
(苦しめ苦しめ苦しめ苦しめ・・・清村麻彦、苦しんで死ね)
それから数日後、私の願いは現実となった
「・・・・は、死んだ?」
まさに青天の霹靂だった
麻彦は雷に打たれて死んだ
後遺症に苦しみぬいて・・・
笑いが込み上げたのはほんの一瞬
その後は、ただただ恐怖した
やっぱり自分は呪われているんだ
私に近づく人間はみんな不幸になる
そして紅花は山奥で一人で暮らすようになり
そのまま一生を終えた
誰にも看取られることなく




