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クレアには物心ついた頃から前世の記憶があった

前世の彼女は『木村きむら 紅花こうか』という

「葬儀屋の常連客」「死神女」と呼ばれ恐れられている女だった

紅花自身が手にかけたわけでは決してないが、

両親を含めうん十人もの人間が不審な死を遂げていった

始めは死んだ相手が紅花に対してかなり酷いことをしていたこともあり

天罰、自業自得、因果応報と言って擁護する人間もいた

しかし、それも長く続けば話は別で・・・


『紅花はきっと呪われている』

『裏の人間と繋がりがあるに違いない』

『あいつは快楽殺人犯だ』


根も葉もない噂話をし、白い目で紅花を見るようになった・・・が

そんな彼らももれなく喉や目が潰れてしまったり、離婚、破産、事故等が続き

いつしか周囲の人間達の中では『一色 紅花』には必要最低限関わらないこと

村八分にするのでなく表面上だけでも仲良くすること、

どこで聞かれているのかわからないので陰口も言わないこと

これが暗黙のルールとなった


誰も紅花を傷つけないが、誰も紅花には近寄らなかった

2歳年下の葵衣を抜かしては


葵衣は自分にも人にも厳しい人間だった

加えて人の好き嫌いが激しく、味方に対してはとことん優しいが

敵に対しては容赦なくえげつなかった

姉がらみで罵詈雑言をぶつけられればその倍の言葉を相手に返し、

嫌がらせを受ければ10倍、100倍にして返していた


姉とは違う意味で恐れられてはいたが

紅花にとっては不幸体質?な自分のことも慕ってくれる可愛い妹で

妹も自分の苛烈な性格も個性だと受け入れてくれる姉が大好きだった


しかし、二人の平和?な生活はある男によって壊されることになった

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