Number 32 「降臨者 アスティア」
「どうして。俺は、俺は、、、、、、」
仮説が成り立ってしまった。
禁忌の魔女=クレスだった
師匠を殺したくない
禁忌の魔女を殺さなければならない
生まれるのは矛盾。結果、戦えなくなってしまう
どうしたらいい。俺は、、、僕は、、、、、
????『我を解放せよ!我を使え!我に従えぇぇ!!』
【警告。禁忌の魔女の排除を開始する。】
天から光の柱が降りてきた。
光が消えるとそこには天使のような人がいた
「警告。神域への攻撃可能である危険分子の排除を開始します」
そういうと右手に剣を持ってクレスに突撃した。
クレスも反撃していたが全て躱されていた。
速い、だけどどこか、躊躇している。
まるで奥底の何かが排除を拒否しているような、そんか感じがする。いやまて、なんで俺は今冷静でいられる。
確か何か声が聞こえて、俺は沈んで行って
『お願い。クレスを救って。呪いが原因なの。親友を助けてあげて』
君は誰?
『私はアスティア。ほかは後で教える。だからお願い。私が私を止めている間に!!』
そう聞こえた瞬間、天使?が動きを止めた。
「まさか、いや今はクレス師匠の呪いを全て喰らい尽くせ!《神魔暴食》!!」
神魔剣をクレスに向けそういうと、神魔剣 ティバーディルの刀身から暗い赤色をしたものが吹きでた。
一直線にクレスに向かうと纏っていた魔力ごと覆い尽くした。そして侵食なども全て喰らった。
クレス師匠は落下していたが目を覚ましたらしく《浮遊》を使って俺の傍まで来た。
そして
「おかえりなさい。カイト」
と一言だけ言った。
「ただいま。師匠」
色々言いたいことがあるのに声が出ない。
「けどもうさよならだわ。幸せになってね」
そう言ってニコッと笑い俺を突き放した。