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Number 23 「深淵と古の魔女」
「お前に教えてやろう。我の過去を」
〜過去〜
我は深淵の監視者。
愚かな人間共に呼び出された。
全く哀れであった。自力で何もせずにただただ祈るだけの馬鹿の塊だ
そんな中、奴が現れた
古の魔女と呼ばれる者が
「何の用だ人間、いやハーフエルフよ」
「深淵の監視者、なのね。やはり」
「我を知っているか。だがどうする。我を殺すことはできぬぞ」
「ええそうね。殺すこと〔は〕出来ないのでしょう。せめて、私の弟子にいつかこのことを自慢したいわ」
「封印か、面白い。実に面白い。やって見せろ。そして我を楽しませろ」
「さようなら。魔陣創成転写 極魔陣 《天使の監獄》」
「ぬ!これ程とは!最高に面白かったぞ。古の魔女の弟子とやらも楽しそうだ」
〜現在〜
「こうして我は封印されたのだ。くくく、奴の弟子なら納得が行くわけだ」
「まじか」
師匠が深淵を封印した張本人か。
道理で封印の結界を魔法陣が見覚えのあるクセがついてるわけだ
魔陣は創る者によって変わる。そして必ず創った者のクセがある
「まぁこれで解決か」