Number 19 「婚約」
『いついかなる時も絶望は必ずそなたに舞い降りるであろう』
「っ!」
ここは自室のベットか。
スタンピードから10日間が経過した。
ラスキラスという魔人の言葉が今も頭を離れない。
今日は授与式と何かが大切なことの発表があるそうだ。大切なことってなんだろう。
〜玉座の間〜
貴族もいっぱい集められている
「カイトよ、前に」
「は!」
陛下の前に出た
「カイト、貴殿に神話級大魔導師の称号と名誉勲章を与える」
「はっ!ありがたき幸せ」
「そしてカイトに爵位「大公」を与えるこれからは〔カイト・レイカル〕と名乗るが良い。そして余の愛娘、メリアーヌとの婚約を申し込む、受けてくれるか?レイカル公」
「婚約を受けます!」
すると「異議あり!確かに魔法はすごいのだろうが近接は弱いだろう?そんなので王女殿下をお守り出来るわけなかろう!」
すると他の貴族は賛成が少なめだが、反対派が多いのは衝撃だな。
他の貴族が何か言う前に陛下が口を開いた。
「ほう、では魔法なしでメイド長を剣1本で倒した実績だけでは足らぬとルイク伯爵?」
「は?今なんと?」
「聞こえてなかったか?メイド長レナに正面から圧勝したと言ったのだよ」
「それなら問題ないですな陛下!」
「そうですな!」「なんと武芸まで、」
こうして俺〔カイト・レイカル〕と〔メリアーヌ・サグラニア〕の婚約が決まった。
ーーその後ーー
「陛下!いえ、お義父さま!事前に言って下さればよかったのに」
「いやなに、サプライズというものだよ。それに、娘の恋を応援したくてね」
「お父様!恥ずかしいのでせめて私にくらい教えてくれてもいいのでは?」
「そしたら恥ずかしがってバレてしまうでは無いか!」
「ですから〜・・・・・」以下略