Number 15 「魔術は自由だ」
「ひとつはこっちに、もうひとつは王都に向かっている。しかもこっち聞きてるのドラゴンだぁぁ」
「王国は終わりだぁ」
「そんなぁ」「勝てっこない」
「なんで負けるみたいな顔してんだ?せっかく《異世界》に来たんだドラゴンの肉を食べてみたかったんだよ!」
「お肉も鮮度が大事。鱗も武器に出来そうだし。よしっ!無傷で殺す」
「「「「????」」」」
魔法団の全員が「何言ってんのこの人?」って顔している。
「ドラゴン!お前とは遊びたかったが生憎時間が無いんでな、即興魔術で我慢してもらおう」
そう言って俺の中にある封印の第2段階まで解除した
「選別結界 起動 魔法術式展開 虚無の天秤 起動 第14階級 《ウインドゼロフィールド》!!」
そしてドラゴンの周囲の空気が完全に消滅したと同時に結界がドラゴンを包んだ。
選別結界は中にあるどんなものでも外に放出する。
ドラゴンの生命力、魔力、体力を最大放出しているのでしばらくしたら死ぬだろう。(空気は取り込んでる)
念の為拘束結界も追加だ!
「魔法術式展開 第3階級 改 虚無の拘束」
さてもう1つの方に行くか。
「お前らはドラゴンを見張っていてくれ、俺はもう1つの方を止める」
「承知しました大賢者様」
「おおこれぞ神のみわざやぁ」
「頼んだ、急がねぇとな!」
そう言いながら風魔法 《浮遊》を使いそして
「魔術展開 雷風魔術 《雷の御霊》」