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ユリウス・カエサル ~ローマの頂点にワイは立つ~  作者: 名無ナナシ
一年目 ヘルティー族との戦い
5/40

5 一夜城

得た時間は有効に利用せんとアカン


まずは川にかかる橋を破壊せなな

カエ「壊せや第Ⅹ軍団!」

第Ⅹ『ヒャッハー!』


次は川に沿って柵を巡らせなな

カエ「巡らせや第Ⅹ軍団!」

第Ⅹ『ヒャッハー!』


柵だけやと心配やな濠も掘っとこ

カエ「掘れや第Ⅹ軍団!」

第Ⅹ『ヒャッハー!…ゼイ…ゼイ……』


アカンわさすがに疲れてきよったで

けど見張り台も作りたいんや…

どうする?金でもばら撒くか?


ガヤガヤガヤ

ん?なんや後ろがうっさいな

お、あれは援軍か?

それにしてはまるで子供の遠足やな


『ボクたち』『ワタシたち』

第Ⅺ、Ⅻ『新設された第Ⅺ、Ⅻ軍団です』


おお、いいタイミングや

カエ「よっしゃいいところにきたで新入生諸君」

カエ「諸君にはさっそく見張り台を作って欲しいやで」


第Ⅺ『えーボクたち今着いたばかりなのに…』

第Ⅻ『研修もなしに働かせるなんてブラックだ!』


カエ「……じゃかあしいわボケ!!」

カエ「OJT、オンザジョブトレーニングや!」

第Ⅺ、Ⅻ『ひぃいいい…』


アカン

せっかく来たのにこれじゃ若人が逃げてしまうわ

笑顔で優しくや


カエ「すまんな、つい感情的になってもうたわ」

カエ「大丈夫や、なにもお前たちだけでやれとは言うてへん」

カエ「見てみい、この優しい諸先輩方が手取り足取り教えてくれるで」

第Ⅹ『ニコニコ』

第Ⅺ、Ⅻ『わ、分かりました』


なんや、素直でいい子たちやんけ

うんうん将来が楽しみや

これでひとまず一安心やな


第Ⅹ『もっとしゃきしゃき動かんかいガキども!』

第Ⅹ『ここは戦場やぞなめとんのか!!』

第Ⅹ『アホかボケどつくぞこらぁ!!』

第Ⅺ、Ⅻ『ひぃいいい…』


カエ「アホはてめらじゃあボケェ」

カエ「ワイの配慮が台無しやろうがい!」

カエ「それにな口でなく行動で示せやカス!」

第Ⅹ『あぁん!手前こそ命令だけで体動かしてないやろうがい!』

カエ「何やと!言ってくれるやんけ」

カエ「トンカチ貸せや!」

カエ「ワイ自らすげえもん作ってやるわ」


数日後

密偵「なにやってんですか!あなたは大将ですよ!」

密偵「兵に交じって一緒に大工仕事してどうするんですか!」

カエ「……はい」

密偵「それに何ですかこれは」

第Ⅹ、Ⅺ、Ⅻ『お城です…』

密偵「数日で城を築くバカがどこにいるんですか!」

カエ「ここに…」

密偵「ふざけてるんですか!」


カエ、第Ⅹ、Ⅺ、Ⅻ『ごめんなさい』

密偵「ホントにあなた方が張りきったせいで…」

密偵「こっちは途中で嘘がばれて殺されかけたんですよ!」

密偵「どうするんです、敵はもう来てますよ」

密偵「こんなもん建てて戦う体力は残ってるんですか?!」

カエ、第Ⅹ、Ⅺ、Ⅻ『頑張ります』


カエ「いくでお前ら!!」

第Ⅹ、Ⅺ、Ⅻ『よっしゃあああああ!!』


防衛設備とローマ軍団の奮闘により見事に敵を撃退することができた


参考、引用文献


ローマ人の物語 塩野七海


ガリア戦記 著ユリウス・カエサル 訳國原吉之助

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