第四幕 剣の女神
細かい点など適当に編集してる場合があるのでたまにん?って思うとこがあるかもしれません。
魔法
「それは人々の祈り、願いを汲み取りマナが形作る人工の奇跡。」
どこかの偉い人がこう言ったらしい。けれど真実は誰も分からない。こうして兄と一緒にいることも、私がこうして考えて喋っていることも全ては魔法の産物かもしれない。だから私はここにいる。ここは世界で最も魔法に囲まれた場所のひとつ。魔法の全てを解き明かし、最も偉大な魔導士に...。それを叶える為に私は今日魔導学院の門をくぐった。
--講堂
「さあ入って、貴方たちが最後の生徒よ。自分の指定された席に座りなさい。」
「あいつが次席のやつか...、そしてもう1人が噂の101人目かよ。」
「あの魔法試験からっきしのほぼ戦闘試験だけで通ったってやつだろ?」
「あれね、いけ好かないけど強かったのは事実だわ。ただここは魔法を研鑽する場よ。次は私が勝つ。」
「妹のほうは天才なのにな。可哀想な奴だ。」
同級生からは殆ど冷ややかな声が
「ふふ、あの子 ボディガードとして雇ってみようかしら。」
「お前にボディガードはいらないだろ。剣技に光る物があると聞いた。俺の付き人にいいかもな。」
「それよりも妹ちゃんよ、ギルドで取り合い起こりそうね。」
そして上級生からの反応はからかい半分のものが多かった。
「ふふ 色々言われてるね お兄ちゃん。」
「うるさい お前の席はあっちだろ。」
様々なことを言われながらも席につくレギとテレジア。
才能がない事など鼻から自覚しているレギだがこれだけ興味と差別の視線に少し気疲れしてしまう。
そんな中指定された席に座ると隣のおそらくNo.100であろう少女が声をかけてきた。
「あんたも苦労してんな。ウチも故郷でそう言われて生きてきたからな、少しは気持ちが分かるぜ。」
話しかけてきたのは長い髪を束ねた明らかに異国の格好をした少女だった。どこかの物語で見た記憶がある。たしか東の大和国だったか。だがレギはそれよりも立てかけてある身の丈程ある剣に目がいっていた。
「ああ、あんたらには見慣れない格好だったな。
ウチは七条夜羽。こっち風に言うならヨルハ・シチジョウだ。ヨルハでいいぜ。」
「俺はレギ。ただのレギだ。すまないそっちの剣に目がいってしまって。」
「これか?これは_______________
「皆さん 静粛に。」
雑談にひと花咲かせようというところで壇上に上がった学院長の声が響く。
「これより魔導学院の入学式を始めます。
…とは言っても特に式典らしいものはありません。これより皆さんに説明するのは簡単な学院の説明と規則です。規則さえ守ればこの学院内で何をするも貴方たちの自由です。勉強に励むもよし、実技を磨くもよし、ですが月に二回、様々な試験を用意します。そして前期と後期で中間試験、期末試験が一回ずつ。この試験さえ突破して貰えばこちらから口出しすることはありません。では詳しい規則を___
魔導学院規則
1.学院内では魔法階級に応じた魔法の使用が許可される。ただし対人への魔法を行使する場合は高等階級以上の魔導士の承認、もしくは上等階級以上の立ち合いが必要。
2.個人で学院外へ出る場合は学院長の許可が必要。ケースに応じて要監視。無断で脱走した場合重大な刑罰有
3.生徒同士の私闘は禁止。生徒双方の承認時のみ回復魔導士立ち合いの元戦闘行為が許可される。
4.魔導学院の在籍期間は原則6年である。
5.魔導士は力を持つもの。力に呑まれることなくその力は常に弱き人々の為にあれ。
以上。
「これを守る限りここ魔導学院は貴方たちを守護し、貴方たちにこの学院の全ての施設の使用を許可します。」
「それともうひとつ。ギルドについての説明があります。アドミラル先生 お願いします。」
「ではこれよりギルドの説明を行います。
ギルドとは魔導学院内における派閥であると同時に学院外での仕事を請け負う役割を持つ学院内組織のことです。ギルドに所属するということはこの学院の名を背負って世界で活躍するということ。
新入生諸君には学びながらまずどのギルドに入りたいかを選んで貰います。もしくはギルド側からの逆指名もあるが選択権自体は生徒諸君に存在するのでご安心ください。
だが逆指名で入団する場合試験等をパスすることが出来る。特例かつ異例ではありますが。
ギルドに入るにはそれ相応の力が必要でです。当然ながらギルドマスターに選ばれなければ入団することは叶わない。
高等階級以上の者はほぼ皆いずれかのギルドに所属しています。故に我々は諸君たちの奮闘を願う。我々に選ばせるべく頑張って欲しい。もちろん実力を見せる場も用意してあります、学院で過ごす内に分かることでしょう。以上です。」
「説明ご苦労様です、アドミラル先生。では最後に新入生首席による挨拶を以て締めとします。」
_______________
適当に聞き流しつつも手元の資料で規則やギルドについて確認していたレギはそこで呼ばれた生徒に一瞬で目を奪われてしまった。
「新入生首席 リオナ・ノア・エルフィニアです。」
そこに立っていたのは絹の如き美しい白銀の髪と澄んだ碧眼の美しい少女。
そんな彼女に目を奪われながらレギは一人呟いた
「剣の女神...」
何度も思いを馳せた英雄の生き写しがそこに立っていた。その少女からレギは目を離せないでいた...。
学院となったことで言葉が変わってる部分がいくつか。
ここはどうするか悩み中です。
お察しの通りヒロイン(仮)登場です。モチーフはもちろんアイズです。