シッポを追いかけてぐるぐる回るのはストレスが溜まっているから注意すべきだ
『なめやがって!俺がいく!
どうせゴン太を倒したのも偶然だろう?
卑怯な手を使いやがって!
いや、
卑怯な前足をつかいやがって!』
そう叫んだのは
ゴンザレスだった。
僕は答える
『ふーん、家族がどうなってもいいのか!
とか言ってるやつがそんなことを言う
んだ。ま、お前はタロジロの餌だから
僕は手、いや、前足を出さないよ』
『うるせぇ!お前ら家族いねぇだろうが!
全員なんとなくビビりやがって!
あほか!』
『かっちーん。怒ったぞ。
おい一番強そうなダルさん。
君は虎級だったよね?』
イヌンダルクメシアンは
急に声をかけられ、
ビクンっとした。
『わたしか?そうだが』
コロマルはうそぶく
『3分で片付けよう』
『な、な、な、ナイヌを愚弄するか!
いいだろう!お前もあの雑種のように
木っ端微塵にしてやる』
『?誰?のことだ?
まぁいい!いくぞ!コロマルぐるぐる』
僕は瞬間散歩の要領で
あのイヌがシッポをおいかけてぐるぐる
する動きを超速で行った。
ぐるぐるぐる
ワッフ!
ついでにファイヤーの牙を発動させさらに
回る
犬は回る!コマのように回る!
さながらバターになりそうだぜ!
ほのおのうずのようになった!
ぐるぐるぐるぐる
『う、うわー!!!』
炎の上昇気流とコロマルぐるぐるの威力で
ダルは投げ出される
ずしーーーん!
地面に叩きつけられたイヌンダルクメシアン
はおいおいと泣き出す
『わわわん、よよよよ、
悲しみの痛い悲しみ!痛い!
悲しみのドッグフェスティバル!』
『うるせぇ!変な鳴き方するべからず!
さらにコロマルぐるぐる!』
ぐるぐる回る!
さらに打ち上げられるダル
上空にうちあがり
僕は叫ぶ
『タマやー!』
『タマじゃない
イヌンダルクメシアンだぁーぁぁ!』
落ちてきたところを背中でキャッチした
ダルは宣言した
『まいったぁぁ!』