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雑種の冒犬者  作者: カルキ
16/43

恐怖との邂逅

『みなのものそろったか!?』


ギルドの犬達が30匹程そろった。


その中に僕とタロとジロもいる。

雑種は三匹だけか。




『今から羽衣の柴の姫の護衛という、

 栄誉ある任務にとりかかる。

 王国の騎士たちとともに、

 姫を守るぞ!!』



『『おおー!!』』


なんかテンションあがってるな。

まぁ、この旅でこいつらの秘密

がわかればいいんだけど。


がちゃがちゃぴとん

がちゃがちゃぴとん

とてちてと


不可思議な音が聞こえてきた



これは鎧の音か




王国のナイヌだ!

ナイトじゃないよ!


ひとりすごい鎧をつけてるなぁ、


あれは!タマスカス鋼の鎧じゃないか!

めっちゃ欲しい!!




『私はナイヌ隊長のイヌンダルクメシアンだ!』



な、なんて語呂が悪い名前のダルメシアンだ!

ダルメシアンは馬になれる習性があって馬をリード

する犬なんだよ。ナイヌにぴったりだね!馬に

乗れるかは知らないけど!


『我々への協力感謝する!ともにいこう!

 ん?雑種がいるのか!?』


『我われの盾として連れてきています。』

ゴン太が答える。



『ふん!我がナイヌに軟弱な雑種は

 いらないが、仕方ない!

 では!出発!』


ナイヌ70匹、ギルド員30匹

結構な大所帯だ。


中央に姫様、周りをワンワン達が取り囲む

姫もワンワンだけど


『ところで、ナイヌ様達は

 なぜ、護衛を補充しに町へ寄ったのですか?』


ゴン太が尋ねる。

え?聞いてないの?

まぁナイヌと姫の命令だから仕方ないか。


『ああ、途中で魔物、というか熊に

 会ってな。仕方なく、戦力を補充にきた』



は?熊?待て待て!ゴン太でさえ

おおかみ級なのに熊なんて会ったら

やばいんじゃない!


『は、ははは。し、心配いりませぬ。

 我らは私を含め狼級のものもいます。して、

 皆様は何級ですか?』


ゴン太うわずってんじゃねえか!



『私は虎級だ。まぁ、狼の上ではある。

 あとは大体狼級だ』


鼠、犬、狼、虎

ま、まぁ虎ならなんとか対抗できる?

かな?



そんな会話をしながら夕方になり、

野営の準備を始めた。



『ざっしゅぅぅ!簡易犬小屋と飯を準備しろぉ!』



仕方ない。タロ、ジロ、僕で準備するか。



僕たちは百匹分の食料を持たされてヘトヘトだ。

そういえば、血統書のご飯を見るのは初めて

だな。何を食べるんだろ?リュックを開けて

みてみよう。

ん?なんかパンではないな?僕たちが

いつも食べるのはパンかカリカリしたやつ

だけどなんか生臭いぞ。

なんだろ?

こ、これは凄い!何か生命の

エネルギーみたいなものを感じる!!




『お前らはそのカビの生えたパンだ。

 我らのエサは食べるなよ。

 見れただけでもありがたく思え!』


ゴン太は僕とタロ、ジロに硬いパンを投げて


よこした。


く、くそう食べたいな。



そのとき、



草むらがガサガサとなり





『URYYYY YYY!!!!!!!!!!!!!!!』



ま、まじか!熊か。

こ、これが、

あ、足がすくむ


『く、く、く、まがでたー!!きゃいーん!』


若いギルド員が発狂して

暴れながら逃げようとした



シュンッ!!



え?熊が消えた?












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