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護衛、恐怖の始まり
『姫君は、猫達と条約を結ぶのだ!
犬においては雑種達は我ら、血統書付きを
支える役目をおっているが、猫に
おいても同じようなことが行われてている。
互いの雑種を融通しあって公共事業などに
従事させる条約だぁ!
貴様ももしかしたら、雑種派遣第一号になる
かもなぁ!役立たずだし。』
僕は言い返す。
『ゴン太はそんなやつ相手に苦戦してた
じゃないか』
『だまれぇぇぇ!ちょこまか逃げてるだけで
ダメージを受けておらん!貴様ギタギタに
にしてやる!』
『だまれ!カルシウム足りないんじゃないか』
僕は気づいたことがある
なぜか血統書付きは基礎体力があるけど
戦闘自体はあまり強くない
あいつらはおそらく、雑種に秘密
にしている情報がある。
だから今までみたくヘコヘコする
必要はない。
この機会に任務にかこつけて逃亡してやる!
『だが、わかりました。護衛任務に従事致します。』
ちぐはぐな返答でまるで情緒不安定の
ようだ。
『わかればよいのじゃ。さぁ、人数も
そろったし出発じゃ!』