6度目の人生は絶対に平穏な生活を掴み取ってやる
あーあ…またかよ…もういいや諦めよ…
???「またあなたですか…一体何度ここに来れば気が済むんですか?」
聞き覚えがある声の持ち主が、私にため息を吐きながらそう語りかけた
???「そりゃ望めばあなたはここに来ることが可能な能力を授かった人ですよ?でもこうも簡単に何度も来られては私の仕事が増えてめんどくさ…ゲフンゲフン そもそもあなたは生きたくないのですか?」
誰かが私に説教しているみたいだけど今現在目の前が真っ暗で、声しか聞こえず、誰が説教しているのかがわからない状況なので、私は敢えて何も言わずに文句を聞き流している。
???「聞いているのですか??全く…近頃の異能の持ち主と言ったら…」ガミガミ
「あのさ…俺の目の前で俺に文句を垂れ流している所悪いんだけど…」
???「はいはい何でしょうか?次はもっと強くなりたいだーとかもっとチート能力を持った人間に生まれ変わりたいだーだとか言うんじゃないでしょうね?世界の理に反するような能力は却下ですよーただでさてあなたはグレーゾーンなのに…」
と念を押すように言いながら訝しげに聞いてくる
「いやそうじゃなくてさ…もう能力とか最低限なものでいいから平穏な生活送れるような人生に転生させてくれないか?」
そう私は5回転生をして、5回壮絶な人生を送った張本人だった。