表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神々のゲームに巻き込まれた俺の異世界転生記  作者: 二児のママの暇つぶし
6/6

3歳から4歳の修行編

次の日は水の魔法の練習、次の日は土の魔法、次の日は風の魔法というように全属性の魔法を毎日一系統ずつ練習することになった。

エルさんがいうには全系統を練習した方が、マナのバランスもよくなるとのこと。

エルさんが練習用に人型の的を出してくれて、それ目掛けて魔法を放っていたが、日に日にその的の数も増えていく。

ゲームみたいで楽しくてバンバン魔法を使わされる。

上手いこと乗せられていたみたいだったが、楽しかったのであまり気にしなかった。

火の派生で炎、水の派生で氷といった具合にそれぞれの派生魔法も余すことなく全て練習、エルさんがよく使う幻影魔法とか透明魔法も覚えたかったが、あれはいろんな魔法の複合魔法らしく、まだまだレベルが足りないとのこと。でもちゃんと修行を積んでいけばいつかは覚えられると聞き、俄然やる気が湧いてきた。

火、水、土、風、雷、回復、無属性と全系統の初級魔法を全て習得し、ひたすら魔法を打つ、瞑想回復の繰り返し、最初は数発しか打てなかった魔法も今では数十発は打てるようになった。

中庭でこんなにバンバン魔法を使って、母親がなぜ気がつかないのかとふと思って周りを見渡すと、何かの幕がうっすらと見えるようになっていることに気がつく。

エルさんにそのことを言うと「この幕はサイレントウォールと言って外に音が漏れないようにしているのです。ある程度の魔力がないと見えないのですが、ハルト様も成長なさったので自然と見えるようになったのですね。普通は魔力を目に凝らしてやっと見えるのですが、自然に見えていると言うことは魔力総量が相当上がった証ですね。この他にも魔法障壁や物理障壁も重ね掛けしてますので、魔法がこの範囲から出ることはありませんので、安心してドンドン打ってください。」

この人本当にチートだな、この人が魔王倒せればいいのにと思いながら、いつか俺もその域まで上がってやると目標を持って魔法の練習を続けた。


そんなこんなで俺は4歳の誕生日を迎えることになった。

一年間ひたすら同じような繰り返しだったけど、成長が目に見えてわかるし、魔法を使うって前世ではありえなかったので、飽きることなく楽しく修行をすることができた。

4歳になると父親が剣を本格的にやらせようといいだした。

とはいっても4歳なので、素振りを1時間程度やるだけではあったが、エルさんも剣の修行はした方がいいというので幻影魔法で誤魔化すこともなく、ちゃんと素振りの練習をすることにした。

父親は仕事があるので、大体は母親が教えてくれて、父親が帰ってきたら成果を見せる。日に日に剣の振り方が上手くなっていく俺をみて、父親もビックリ「さすがは俺の子供だな。」と誇らしげにする父親を見ていると俺もなんだか嬉しくなる。

もちろんその間も魔法の修行はちゃんと続けていた。

剣の修行が終わって、疲れて寝ているふりをして、その間にお約束の幻影魔法で母親を誤魔化し、中庭で練習を毎日繰り返していた。

この頃になると魔法も中級にレベルアップ、中でも俺は

火の魔法と相性がいいようで、火だけは一部の上級魔法を使えるようになっていった。

俺のレベルアップに伴い、動かなかった的もゆっくり動く土人形ゴーレムへと変わっていた。

それもクリアすると段々とゴーレムの動きが速くなってきたり、土から岩、岩から銅、銅から鉄といった具合にどんどん標的のレベルも上がっていく。

俺の近くに線が引かれそこをゴーレムが越えたらゴーレムの勝ち、越えるまでにゴーレムを殲滅出来れば俺の勝ちと言ったゲーム方式で楽しく修行していった。


毎日修行が終わるとクタクタですぐ寝ちゃうから、忘れてたけど、ふと思い出した!そうだ俺のスキルって結局なんだったんだろ?

「エルさん、そろそろ俺に与えられたスキルを確認したいんだけど、もうある程度強くなったと思うしいいよね?」


「そうですね?修行も真面目にやってくれてますし、そろそろ封印を解除して確認できるようにしましょう。」


エルさんがブツブツ何か唱えると俺の体が光だし、パンッと音がした後に光が消えた。多分封印が解除されたのだろう。

「さぁ封印は解きましたよ。ステータスオープンと言って確認してみてください。」


やったぁ!どんなスキルなんだろ!

「ステータスオープン」

俺の前にステータス画面が現れた。

おぉすごいゲームみたい。

どれどれ


シュタイン=アインハルト 4歳 男 無職

LV6

HP(ヒットポイント) 38

MP(マジックポイント) 312

SP(スキルポイント)85

筋力 10

体力 20

素早さ 18

運 12


スキル

全魔法習得可能 SS

全スキル習得可能 SS

?????? SSS レベル20から確認可能


え?レベル20にならないと確認もできないのか、どういうこと?それとMPだけやたら高いなぁ!


「SSSスキルはそれだけ扱いが難しく、レベル20くらいならまぁ使いこなせるかと思います。MPが高いのは日頃の修行の成果ですね。基礎修行で上がるのはレベル10までなので、それ以上上げるためには魔物と戦って上げないといけません。当面の目標はレベル10にすることとMPを500まであげることです。」


この世界の基準がよくわからないけど、レベル10で500って相当高いんじゃないの?


「そうですね。一般の魔法使いがレベル30でMPが200程度なのでハルト様の312はレベル40相当になりますね。」


え?レベル40ってもう魔王倒せるレベルじゃね?


「いえいえあくまで魔力だけの話です。剣技やHPなどはまだまだなので、それらも上げていかないとお話になりませんよ。」


まぁ先は長いってことか。スキルポイントはなんなんだろ?


「スキルポイントを使って好きなスキルを習得することができます。ただ今は基礎修行期間なので、5歳になってレベル10になってから色々覚えていきましょう。それまではお楽しみということでお願いします。」


なんかいい感じに誤魔化されたような気がするけど、まぁいいか成果は確認できたしね。


「ハルトさま、それでは修行を開始しますよ。」


とりあえず今は頑張るしかないよな。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ