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神々のゲームに巻き込まれた俺の異世界転生記  作者: 二児のママの暇つぶし
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絶対神からのお願い

なんか絶対神様からお願いされてしまった。

プロローグ 絶対神さまからのお願い


あれ?ここどこだ?


気がついたら何もない真っ白な空間に浮いていた。

ふと身体を見ると、手はうっすら見えるものの顔を触ろうとすると触ることができない、感触もない。よく見ると体全体が透けて見える。

「えっ?俺どうなってんだ?もしかして死んだのか?」


一瞬パニックになりそうになったけど、少し落ちついて考えてみたら、少しずつ思い出してきた。

夜コンビニに行って買い物してたら、突然トラックが突っ込んできて巻き込まれて…そこから記憶がない。

多分その時死んだのかな?今はそうすると幽霊?…そうだ!だんだん思い出してきた!俺は佐藤健さとうたけし!高校一年生だった!まだ16歳だぜ?まだまだ人生これからって時にさ。不運すぎるだろ。

なんか泣けてきたけど、涙はでない。考えることは出来るけど、自由に身体を動かせるわけじゃない。

これどういう状態なんだろ?周りには誰もいなさそうだしさ。

そんなことを思っていると、頭の奥の方に声が聞こえてきた。


「…我は絶対神、そなたに話があって語りかけている。思い出したと思うが、そなたはすでに亡くなっている。ただし、我の頼みを聞く気があるならば一度だけチャンスを与えるがどうだ?」

「絶対神?チャンス?」

ん?なんかこれ今流行りの異世界漫画でよく見たような展開だな?

「まさにそのとおり」

え?俺の考えてることわかるの?


「絶対神であるゆえそのくらいのことはたやすきこと、ただ最近はチャンスをやるというておるのに、面倒だとか死んでまで何もしたくないとかで、話を聞いてくれる者も少なくてな」

溜め息まじりで少し疲れた感じの絶対神?本当に神様?

「本物である!」

あわわわ、心読まれてるんだった。

「わ、わかりました!話は聞くだけ聞きます!」


「ほう、物わかりがいいのぅ!感心感心、さて頼みというのは他でもない。先程言っていたとおり異世界に転生し、その世界の魔王を倒してほしいのじゃ。どうだ?やってもらえるならば、助力は惜しまぬぞ!」


魔王?なんか、ゲームみたいで面白そうではあるな!

「あの、絶対神さま…異世界漫画みたいにチートなスキルなんかは授けてもらえたりしますか?」


「うむ、そなたが魔王討伐を引き受けてくれるのであれば、

そなたの世界の異世界漫画にあるようなスキルを授けてあげることはできるぞ。」


「断った場合はどうなるんですか?」


「うむ、今は話がしやすいように疑似的な身体を与えておるが、断った場合はそれを没収し、魂だけを次の輪廻の輪の中に組み込むことになる。その場合は魂を清める必要があるので、前世の記憶をなくし完全に他のなにかに転生することになるぞ。最近はそれでもいいというやつばかりでな、引き受けてくれるものが全然いないのだ。やる気のない奴を送っても仕方ないしな。」

え?記憶をなくしちゃうのかぁ…俺にはまだやりたいことが…彼女もできたことないし、子供を二人くらい作って幸せに暮らすのが俺の夢なんだ!平凡な夢だけどそれを叶えるまでは死んでも死に切れない!まぁ死んでんだけどさ…

「それくらいの夢なら魔王を倒せばあっさりとかなえられるぞ。そなたは勇者として生まれ変わるからな、モテモテだろうな。」

…気持ち読まれてるんだった。

モテモテかぁ。モテたことないからなぁいいなぁそれ。

「じゃあ引き受けますけど、魔王とか難易度高そうなんで、自分のペースでやらせてもらっていいですか?どんな世界かもわからないし、スキルも強そうなのお願いしますね。」


「まぁそれくらいならいいだろう。スキルは1000個の中から選べるがその中でもSSSスキルを一つ、SSスキルを二つ付与しよう。他のスキルは成長しながら好きなものを選択していけばいい。それでは今回の件は契約完了ということで、そなたは異世界リンデブルグの住民として生まれかわり、三歳を迎えた日に記憶が戻るようにするからな。」


「わかりました。それでお任せしますが、絶対神様はなぜその魔王を倒しにいかないのですか?」


「ふむ、自分で作った世界ではあるものの、絶対神不可侵条約というものがあり、わし自身がその世界についての干渉は禁止されていてな、魔王という病原菌が発生した場合は、こうして外部から薬となり得る勇者を送り込み、正常化させているのだよ。わしは地球の絶対神と仲が良くてな、わしの星に送り込む勇者は地球人が多いな、その中でも異世界に慣れておる日本人を選ぶことが多いぞ。だからそなただけではなく何人かはすでに転生しておるので、協力して魔王を倒すが良い。」


そっかぁ俺の他にも転生者はいるのか!会うのが楽しみだな。


「それだけ魔王は強いからな、心してかかるがよい。それではこれから転生させるからな。」


そう言われたあとに上から光の帯が辺りを包み、自分の身体が消えていく。別に痛みはなく、逆にポカポカと気持ちの良い感じでいつの間にか意識がなくなっていった。

これが転生か、新しい世界で新しい人生か、楽しみだな…



「今回の者はなかなか協力的で期待出来そうですね、絶対神さま」

その様子を天上界から覗いていた天使のようないでたちのものが、絶対神に話しかける。

「うむ、サリエルそなたにあの者のサポートを任す、今度こそこの異世界ゲームに勝利するぞ。」

「はっお任せください。私めがかのものに必ず魔王を倒させてみせます。」



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