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幼馴染と行くあべこべ世界  作者: ミルフィーユ
第四章:組織との戦い
94/124

#94:救出作戦始動!

優秀な王女様と女王様。

「軍隊を出撃させて、正門を荒ら素予定です。それより少し早く私たちは裏門から侵入します。裏門は今日はスパイで固められているので、よっぽどのことがない限りは大丈夫でしょう。そして、裏門からの侵入を気づくのを遅らせるために先に侵入します」

「……先に侵入でござるか?」


 春香が少し驚いたように私に聞いてきた。楓さんや愛結さんあたりは何となく私が言いたいことを理解しているっぽいですね。


「それだと、軍隊を送る意味ってないんじゃ?」

「軍隊はあくまで保険です。もし仮に軍隊が押し寄せてきたのが見つかれば裏門は多少なりとも警戒をされてしまうでしょう」


 私は光沙さんの質問に答える。すると、光沙さんはある程度納得してくれたような様子を見せた。


「あと、今回いつものリムジンカーだと流石に目立ってしまうので、三台ほど車を用意しました」

「渉君、大丈夫かな?」

「楓ちゃん、私たちが出来ることは信じることと、多受けることだよ。そんなに落ち込まない。いつもの楓ちゃんらしくないよ?」

「……桜。うん、分かった」


 桜さんは不安そうにしていた楓さんを一言で落ち着かせました。


「まぁ、様は組織ボコって渉を助けに行けばいいだけだろ?」

「うん。絶対に助け出して見せる―」

「作戦は理解できましたし、準備が整い次第行きましょう」

「準備は既に出来ています。それでは早速車に乗り込んでください」


 私はそう言うと、皆を車が止めている場所へと案内した。




 私、春香さん、楓さん、桜さんの4人で一つの車に、それから五月さん、由衣さん、愛結さん、光沙さんこの4人で一つの車、最後に千佳さん、碧さん、日向さん、月夜さん、真里菜さんは5人で一つの車に乗ることになりました。千佳さんの所は大学生が三人いますし、三人とも車の運転は出来るっぽいのでお願いしておきました。それと、それぞれの車に腕利きの護衛を一人ずつ載せておきましたが、彼女たちはあくまで保険です。


「柚香殿、どうしたでござるか?」

「渉様の未来の妻として絶対に成功しなければならないミッションです。お母様も今回は私に初めて指揮を任せてくださいましたし」

「へぇ、そうなんだ?柚香ちゃん指揮下の戦闘で初白星上げないとね?」

「はい、そうですね。ですけど、勿論渉様を無事に救出する方が最優先です」

「柚香さん、後どれくらいで渉のとらわれている場所まで着くの?」


 楓さんは私にそう聞いてきました。それを聞いていた、桜さんは吹き出すように笑っていました。


「何で笑うの、桜?」

「全く、今さっき車に乗ったばかりでしょ?ちょっと落ち着いて、楓ちゃん。焦っても車のスピードが早くなるわけじゃないんだから」

「まぁ、心配になる気持ちも分かるでござる。けど、安心してほしいでござる。絶対に無事に助け出してみせるでござる。武士の誇りにかけて」


 春香は刀を見ながらそう言った。


「そうですね。私もこの国の王女として、拉致された人を放っておくことなど出来ません」

「柚香殿確認でござるが、降りた後は他のメンバーたちと合流するでよかったでござるか?」

「はい、合流スポットは先ほどチャットに送った通りです」


 私はチャットを送り、この間も綿密に作戦を送っていた。




 そして、ついにテロリストの拠点までたどり着いた。やはり、大きい。周りは城壁で囲まれていて、空には五家間のようなものも飛び交っている。こんなに最先端の技術がたくさん取り込まれているとは。ですが、私たちのすることは変わりません。


「交通手形を見せてくれ」

「……私です」

「分かりました。……くれぐれもお気をつけて」


 門番の人は、私を見るとそう言って門を開いてくれた。スパイで固められた門番です。渉様が攫われる前に手を打っておいて正解でしたね。私はスパイを潜り込案せていたお母様に感謝しつつ、決戦の舞台に向けて意気込みました。

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