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幼馴染と行くあべこべ世界  作者: ミルフィーユ
第四章:組織との戦い
92/124

#92:組織の目的

組織の目的が明らかになります。


 次に目にかけられた何かを外された時、俺は豪華な見た目を思わせる建物の中にいた。今いる場所の外装とかは分からないけど、内装から察するに相当豪華な場所なんだろう。


「おや、目が覚めたかい?」

「ふっふっふー。まもなく、ボスのご登場ですよ」


 俺を連れ去った二人の人物が、俺に待機するように命じた。残念ながら、両腕を後ろに縛られており、拘束を解くことはできない。暴れようにも、簡単に押さえつけられてしまうだろう。


「ようこそいらっしゃいましたわ。白川 渉様」

「貴方は何の目的で俺をここに連れてきたんですか?」


 あまり刺激させ過ぎないようにするために言葉遣いは慎重に、けれど少しでも情報を聞き出すために問いただす。


「私たちの組織はねぇ、男性の絶滅……ってことになっているわ」

「そんなことをしたら人類は滅びるんじゃないか?」


 俺は驚きながらも、目の前にいる女性に質問をした。恐らく目の前にいる女性は組織のリーダーなんだろう。もう少し情報をうまく引き出せないだろうか。


「近い将来人類が滅びようと私たちの知ったことではないわ」

「……狂ってやがる」

「うふふ、ここまでが国が知っている情報なはずよ。ただ実際には、見た目の悪い男を排除する。そして容姿の優れている男子を保護して、子供を産む道具として一生使い続けることよ。貴方の場合は後者ね」


 それであれば、一安心ではある。今からすぐに殺されるといったことはないのだろう。


「そんなことを言って大丈夫なのかい?」

「大丈夫よ。どうせ彼は来週頃にはもう何も覚えてないはずだもの。それが男子としての幸せってことよ」

「ふっふっふー楽しみにしててくださいね。快楽の虜にしてあげますから」


 彼女たちが要求してきているものは分かる。楓たちともしたことのないことを要求してくるのだろう。


「まぁ、準備もあるだろうし。その様子だと初めてよね?折角だから一番は私が頂くわ。まぁ、忙しいから四日後ということになるかしら」

「それまでは部屋に監禁ってことでよろしいですかい?」

「そうね。それから食事はきちんとしたものを与えること。ここでがしなんてされたら溜まったもんじゃないわ?」

「ふっふっふー。美味しい料理をふるまってあげますよ」

「……料理を作るか借りはあんたじゃないだろう?まったく」


 そう言うと、リーダーの女性は部屋から出て行った。情報を整理しよう。恐らく、猶予は今日含めて四日間。四日後が過ぎれば恐らく俺が自由に行動することは出来ないだろう。さらに精神を破壊される可能性すらある。そうなった場合、もはや助けを求めたりすることは不可能だろう。さらに言えば助かったところで、俺が正常な思考を取り戻せるかどうか怪しい。


「ほら、それじゃあお前の部屋に連れて行くぞ」

「ふっふっふー着いてくるのです」


 二人に引っ張られて、俺は移動させられる。



「ここがお前の部屋だ」

「ふっふっふーちなみに、逃げられませんよ?外側からロックかかってるんですよー」


 彼女たちは部屋の中まで俺を連れ込んで座らせた。そして、そんなことを言いながら腕の拘束具を取った。部屋から脱出することは不可能だから、拘束器具は取っても問題ないという判断らしい。窓の外を見るが、ここはかなり高い建物らしい。ここから飛び降りるのは不可能というわけだ。


「ふっふっふー窓から飛び降りるなんて考えないほうがいいですよ?」

「空中を飛んでる護衛艦の連中が回収するだろうから、変な気は起こさないほうが吉だよ?」


 窓の外を見ると確かに、空中を飛ぶ護衛艦のようなものが多数あった。よく見ると砲台のようなものが設置されている。


「それじゃあ、私は失礼するよ。今はお前の当番だろう?」

「ふっふっふーお任せあれ。しっかりと見張ってますよ」


 どうやら交代制でこの部屋に見張りがつくらしい。俺から皆に連絡を入れるのは不可能か。俺にもできることがないか、この部屋を見ながら調べてみることにしよう。

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