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幼馴染と行くあべこべ世界  作者: ミルフィーユ
第三章:幸せな日々
87/124

#87:お城に集合

前回の続きになります。

もしかしたら来週はお休みするかもしれません。ご了承ください。

 俺たちは朝食を食べた後リムジンカーで柚香の家まで向かった。由衣と愛結先輩と光沙先輩は一度自宅まで水着を取りに行くとのことだったので、先に別の車で向かっている。道中で、日向さんと月夜さんの二人も乗せてくるとのことだった。


「渉の水着姿楽しみだね」

「そうだね。渉君なら、きっと皆をイチコロできちゃうよ」

「確かに……渉君なら出来ると思いますよ」

「否定出来ないのが恐ろしいわね」


 桜と五月に対して、少し呆れたように真里菜が言った。




 柚香の家くと同時位のタイミングで、もう一台のリムジンカーも到着した。そして、中から顔見知りの少女たちが下りてくる。


「やぁ、待たせてすまないな渉」

「昨日ぶりの渉だ」


 光沙先輩は、リムジンから降りて早々俺に抱き着いてきた。この人は全く……可愛らしいな。続くようにして、日向さんと月夜さんが下りてきた。


「渉君、元気にしてましたかなのです」

「こ、こんにちは渉君」


 日向さんは元気よく、月夜さんは少し恥ずかしそうにしながら俺に挨拶してくれた。それじゃあ残るは由衣か。そう思っていると、彼女が下りてきた後にもう一人の人物が車から降りてくる。


「やっほー手筈通り連れてきたよー柚香ちゃん」

「ふふふ、お手柄です由衣さん」

「ななな!?何故渉殿がいるのでござるか?」

「いや、俺も春香が来るなんて聞いてなかったからびっくりしてる」


 柚香の話によると、昨日プールで遊ぶとなった時に、折角なら春香も呼ぼうということになったらしい。


「最近は拙者も忙しかった故、久々の九かということで柚香殿に誘われたので久々に楽しもうと思っていたのござるが」


 春香は俺のことを見ると頬を真っ赤に染めて、恥ずかしそうに俯いてしまっていた。目に一度彼女とお出かけをした時も思ったが、彼女は護衛とかの時はカッコいいんだけどそれ以外の時は可愛らしい少女の一面がつよい。家訓に縛られてきた彼女を解放してほしい。以前、柚香に言われた言葉だ。とは言え、五月や桜とも仲良く話しているし、今のところ心配はいらなさそうだ。





「それでは、皆さん揃ったところで更衣室にご案内しますね。渉様が嫌でなければ……その、皆さんで着替えてもいいんですけどどうしますか?」


 みんなで着替えるってことは、その間は全員裸になるってことだ。勿論俺も着替える間は裸になるだろうし、彼女たちも裸になる。確かにそれは嬉しい状況なのかもしれないが、それ以上に恥ずかしいだろう。というか日向さんや月夜さんと春香は俺と付き合ってないわけだけど、そこら辺は大丈夫なのだろうか。


 そう思って三人を見てみると、日向さんはワクワクとした目で、月夜さんと春香は恥ずかしそうに顔を逸らしながらもチラチラとこちらを見ていた。やっぱりこういう反応になるか。恐らくここにいる女子たち全員が俺と一緒に着替えたいと思っていることだろう。碧ですら、ワクワクとした目で俺のことを見てきている。


「ごめん、やっぱり俺は一人で着替えたい」

「な、何で。お姉ちゃんたちと一緒に着替えたくないの?」


 千佳姉が捨てられた子犬のような表情で俺のことを見てきた。そんな様子に真里菜は俺虹と目を向けてきていた。


「恥ずかしすぎて着替えられるわけないでしょ。それに、着替え終わった後に水着を披露してほしいから。その裸はまだ早いかなって」

「そうだね。まぁ渉はヘタレだから仕方ないか」

「楓ちゃんが言えた義理ではないと思うけど、まぁ着替える所見せちゃったら水着のサプライズの意味がなくなっちゃうからね」


 桜がそう言うと、俺と楓以外の全員が頷いた。ということで俺は一人で着替えることを認めてもらえた。ちなみに楓は桜に対して「私はヘタレなんかじゃないもん」と言ってしばらくの間拗ねていた。

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