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幼馴染と行くあべこべ世界  作者: ミルフィーユ
第三章:幸せな日々
86/124

#86:プールの計画

今週も投稿。

今月どこかで投稿お休みするかもしれません。

「そういえばさ、渉君」

「どうかしたのか桜?」

「こんな話の後であれだけど……明日プールに行かない?」

「プール?確かにまぁ、暑くなってきたし行きたいけど」


 最近暑くなってきているので、プールで涼みたいという気持ちはある。しかしだ、先ほどの事件もあったことで皆の意見は厳しめである。


「わ、私は反対です。渉君を危険な目に合わせたくありません」

「私も反対―」


 五月と由衣がそう言うと他のメンバーも頷いた。しかし、光沙は何かを考えるようなしぐさをしていた。


「それはそうだけど、渉の水着も見てみたいからプール行きたい」

「確かにそれは見たいけど……プライベートで利用できるところでもない限り」

「その手がありました」


 柚香がそう言うと、全員の視線が彼女に向いた。


「家に大きめの室内プールがあるので、そこで遊びませんか?」

「大き目って、どれくらいだ?」

「ウォータースライダーとか流れるプールとかがあるので、とにかく広いと思いますよ。普段は、王宮勤めの人たちが使っていたりもするんですけど、私が言えば大丈夫だと思いますよ」


 さすが王女様。家にウォータースライダー付きの大きな室内プールがあるなんて普通じゃない。さらによくよく聞くと、屋外プールもお城に一応あるらしい。ただ、外だと俺の肌が心配だからという理由で、屋内プールを勧めたそうだ。日焼けとかは、元の世界にいたときは意識したことなかったんだけどなぁ。こっちの世界に来ても体力が特段落ちていたりとかいうことはなかったので、多分そういったことは何も変わってないと思うけど。


 とはいえ、まぁどちらかといえば屋内プールの方が俺は好きなので、そうすることにした。


「それじゃあ、明日ということでいいか?」

「そうだね。流石に、今からとなると疲れちゃうし……それでいいと思うよ」

「うんうん。私も楓ちゃんに賛成かな」

「えぇ、異論はないわ」


 今日は時間も遅いし、疲れているから明日にしようという俺の、案に楓と桜それから真里菜が賛成してくれた。他のメンバーも彼女たちの意見を聞いて頷いた。





 ということで、今日はみんな家に泊っていくことになった。


「そうだ、柚香ちゃん」


 千佳姉が突然柚香を呼び止めた。


「どうかなさいましたか?千佳さん」

「私の親友二人も連れてきていいかな?」

「日向さんと月夜さんという方ですか?」

「うん、そうだね。って知ってたの?」

「はい、以前に渉様から話を聞きましたから。構いませんか、渉様?」

「え?俺は別に構わないけど」


 前に一度二人のことを話す機会があったからな。まぁ、多分俺が話さなくても柚香ならそこら辺の情報とか持ってそうだけど。というかお城のプールに入る条件が俺が許可出さないと行けないってどういう基準何だろう。改めてこの世界における男性の存在というものを知った気がする。


「分かりました。千佳さん、渉様が大丈夫だというのであれば私は構いませんよ」

「分かった。ありがとね、柚香ちゃん」

「いえいえ」


 千佳姉は早速スマホを取り出して、メッセージを送った。招待のメッセージを送ると、すぐに返信が返ってきたらしい。日向さんはすぐに行きたいと言っていた。月夜さんは最初は遠慮しようとしていたらしいんだけど、日向さんが来るということで彼女も決意を固めたらしい。




 何だかんだ言って、皆の水着姿を見るのは初めてかもしれない。桜と楓は小さい頃に見ていたけど、桜はもちろん楓も高校生になってからは一緒にプールに遊びに行った記憶がない。まぁ、あの頃は疎遠になりつつあったからな。


「うふふ、渉。私の水着でメロメロにさせてあげるからね」

「楽しみにしてますよ、光沙先輩」

「は、はわわ。楽しみ、えへへ」

「光沙の場合、渉君の水着を見た瞬間に先にメロメロになるような気がするけど」

「それは愛結も同じでしょ?」

「まぁ確かにそれはそうなんだけど……何といったらいいんだろうか。光沙の考えていることは出来ないと思うけどなぁ」

「えー。絶対メロメロになって私に抱き着いてくれるはずだもん」


 目の前でそう言い合う光沙先輩と愛結先輩の光景に思わずクスっと微笑んだ。俺が光沙先輩に抱き着く前に、俺の水着を見た彼女が先に抱き着いてだろう。俺も愛結先輩と同じことを考えていた。

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