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幼馴染と行くあべこべ世界  作者: ミルフィーユ
第三章:幸せな日々
72/124

#72:愛結と光沙とデート

最近影が薄くなりがちな、愛結先輩と光沙先輩とのデートです。

千佳姉とかも影薄いので、今後出していきます。

「やぁ、すまない。少し待たせ過ぎてしまったかい?」

「そんなことないですよ」


 真里菜が家に住むことが決まった翌日、愛結先輩と光沙先輩が俺の家に来た。今日は二人とデートをする約束の日だ。


「光沙の準備に少し手間取ってしまって」

「ちょっとそれは言わない約束でしょ!?」


 どうやら光沙先輩の支度に少し手間取ってしまったらしい。そのことで愛結先輩が彼女のことをからかうと彼女は焦ったようにそう言った。確かにいつもは降ろしている髪を今日は後ろに結んでいる。


「光沙先輩、可愛いですよ」

「ふえっ!?本当か、渉?」

「勿論です。とっても可愛いですよ」


 俺がそういうと彼女はとても嬉しそうな表情を浮かべた。その横にいる愛結先輩はというと、彼女は微笑ましいものを見るように俺たちを見つめた。しかし何かに気づくと突然不貞腐れたような表情を浮かべた。


「そうですね。光沙は可愛いと思うよ。光沙はね」

「愛結、どうしたんだ?」


 光沙先輩がそう言っても、彼女はつーんとしたままだった。これはおそらく俺に原因があるのだろう。おそらくだが理由は分かっている。


「愛結先輩も可愛いですよ」

「本当かい!?」


 俺がそう言うと、今までの態度から一転して俺に詰め寄るようにそう言ってきた。俺が頷くと彼女はとても嬉しそうにしていた。おそらく普段から光沙先輩のことで苦労しているのであろう。そんな彼女にご褒美という名目でもう少しイチャイチャしよう。まぁ、おれがただ単純に彼女とイチャイチャしたいだけだが。


 俺は二人の間に入ると、右手を愛結先輩と左手を光沙先輩とそれぞれに差し出した。二人は嬉しそうに俺に手を差し出してくれた。そして彼女たちはそのまま俺に腕を差し出してきた。左右から、特に左からの柔らかい感触がすごい。さらに甘い香りが両側から漂い、興奮する気持ちを理性で何とか保っていた。


 俺たちはいつも通り車に乗って、目的地まで向かった。家のメイドさんには愛結先輩が事前に目的地を話しているらしい。しばらく二人に抱き着かれながら車に乗った。




「着きました、渉様」

「あ、ありがとうございます」

「いえいえ」


 俺は運転手に礼を言った後、三人で一緒に車を降りた。


「ここは……?」

「ここはボウリング場だよ」

「クレーンゲームとかの方もあるんだけど、やっぱり私はこっちの方が似合ってるからね」

 

 そう高々と宣言する光沙先輩の胸が大きく揺れた。俺は思わず目を背けてしまった。そんな俺を見て彼女はニヤニヤしながら俺のことを見てきた。


「目を背けちゃってどうかしたの渉?そんなに見たいならあとで家でじっくりと見させてあげようか?」

「え、えっとその……」


 見たいかどうかで言えばそりゃあ見たいけど。でも何かそれはまだ恥ずかしいといいますか、そう思っていると、愛結先輩が俺と彼女を離した。


「光沙、渉が困っているだろう?」

「えーでも見たそうな顔してたもん」

「確かにそういうのに興味があるのかもしれないけど、無理やり迫ってはダメだよ」

「ちぇー」

「でもそうだな、前にも言っただろう?先輩はむず痒いから愛結って呼んでほしいのだが」

「恥ずかしくて、つい。でもデート中だけなら、とりあえずやってみます」


 すっかり忘れてたな。いつの間にか先輩をつけて呼んでしまっている。多分恥ずかしさを紛らわせるために無意識に言ってしまっているんだろうけど。


「じゃあ私もいいよね」


 すると目を輝かせるように光沙先輩が俺にそう言ってきた。


「分かりました……分かった。光沙、愛結」


 俺は彼女たちにそう言うと二人はとても喜んでくれた。

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