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幼馴染と行くあべこべ世界  作者: ミルフィーユ
第二章:委員長編
60/124

#60:委員長の告白

60話目です!ついに委員長の告白タイムです!

 彼女は俺のことを真剣な眼差しで見つめた後、意を決したのか一歩俺に近づいた。


「私は、何の取り柄もない地味でつまらない女の子よ。それに貴方と話しても、すぐに棘のある言葉を使ってしまう。けど、私は貴方が好き。もうどうしようもないくらいにね。良かったら私と付き合ってください」


 言い終わると、彼女は恥ずかしそうに俺のことをちらっと見ると、恥ずかしいのかすぐに視線を下へと向けた。あの委員長がこんなにデレるとはなぁ。俺は少し前に出た。驚いた彼女は視線を上げる。そして、目が合った。俺は彼女の唇にそっと口づけをした。


 彼女は驚いたような、顔をするもすぐに目をつぶった。キスを終えると彼女は頬を赤く染めた。


「渉?」

「ああ、これからよろしくな委員長……いや、真里菜」

「うん、よろしくね渉」


 そう言うと彼女は俺の胸に飛び込んできた。俺は彼女をそっと抱きしめる。俺は彼女のぬくもりをしばらく感じていた。




 私と五月さんが、みなさんのいる場所まで戻ろうとすると、途中に桜さんがいました。


「桜さんただいまです……ってあれ?」

「今、イチャついてる最中だからもう少しそっとしておいてあげて」

「本当ですね、羨ましい」

「五月付き合ってるでしょ、まったく」


 桜さんの視線の先には大胆にも抱きしめあいながらキスをしている二人がいました。五月さんは、混ざりたいとか言って桜さんに止められていました。ふてくされた彼女は、桜さんに外でイチャつくことの魅力について語っていました。


 その隙に、私は映画館の隅のほうを見ました。そこには、眼鏡とかで変装はしているものの、見覚えのある格好をした二人組がいました。私は、彼女たちに作戦成功と言った趣旨のメールを送りました。ちなみに某有名なメッセージアプリでです!使い方を教えてもらったのですが、便利ですねこれ。それはさておき、彼女たちは変装を解いて合流するそうです。




――五分後


「あら、桜?こんなところで何をしているの?」

「うわっ!?って楓?何でここに?」

「私は楓ちゃんと一緒に映画を見たところだ。一人で見に行くのは気分が乗らないし、光沙はミステリーとか興味ないからな」


 私がお願いしたことなので、若干心が痛みますが敢えて言います。よく、平然と嘘をつけますね。しかも、別の映画を見ていたことにして時間の辻褄がちゃんと合うようにしているんですから。


「あ、そうそう渉君と委員長も来ているよ」


 あ、桜さん本当に偶然だと思っていますね。五月さんも気づいていなさそうですし、お二人の演技力が凄いです。




「あれ、楓に愛結先輩?」

「私たちも別の映画を見に来ていたのよ」

「まさか彼女が犯人だとはお思わなかったけどな」


 どうやら、楓と愛結先輩も映画を見に来ていたらしい。ミステリー映画かぁ、今度時間gなあったら見に来るのもいいのか知れない。この世界に来てから、まだ恋愛映画しか見たことはないからな。


 俺たちはその後、軽くショッピングした後家に帰ることにした。せっかくということで、真里菜も泊っていくことにした。愛結先輩も暇らしく、家に泊まることにしていたらしい。


「そういえば光沙も呼んでいいかい?」

「かまいませんよ」

「ありがとう。ミステリー映画を見に行ってくるとは伝えたけど、今のこの状況知ったらきたがるだろうしね」

「光沙先輩にも言っていたなんて、流石です」


 どうやら愛結先輩は、光沙先輩のことも誘うらしい。柚香が愛結先輩に対して何かを言っていたような気がしたけど、気のせいだろうか?




「大きな家ね」

「でも、委員長の家も確か大きかったような記憶がありますけど」

「まぁ、そうだけれど」


 五月によると、真里菜の家もそこそこ大きいらしい。しかし、そう言う彼女の表情は若干暗いようにも見えた。

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